第三十八話
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そ指示を仰ぎ、指示に従う。これは社会人としての常識でもある。君は教師として職に就いた以上、社会人として扱われる。周りは、特に学園長は君が何か失敗をしたとしても子供だからと言って済ませようとするだろうが、オレはそんなことは一切しない。オレは君を勤務中は他の大人の人と同じ扱いをする。無論、勤務外なら子供と同じ扱いをする。公私混同は絶対にしないと言っておこう。オレからは以上だ」
「そう言う訳でネギ君、何か有れば彼に相談する様に。無論時間が空いていれば儂でも良いし高畑君でもかまわん。それから天流先生、ネギ君と二人きりで話がしたいのだが」
「分かりました。できるだけ手短にお願いしますよ」
学園長室を出てそのまま壁に身体を預けてタカミチに念話を飛ばす。
(タカミチ、今こっちにネギが到着した。もう戻ってきて良いぞ)
(そうですか。やっぱり一人で?)
(ああ、色々と常識知らずで、分かりやすく言えば人を不愉快にさせる昔のナギと言った所だろうか)
(レイトさんが嫌いなタイプですね)
(全くだ。ナギの場合はなんだかんだで自分が起こした事に責任を取る覚悟があるから許せるが、あいつは何も考えて、違うな。周囲に与える影響を考えていない自己中心的な人間なんだ。それなのに正義を目指そうとしている矛盾だらけの存在。さすがにアレは矯正しようが無い。だから、残酷な過程を通してでもあいつの心を粉々に破壊する。でなければ多くの人が悲しむ結果になるだろうからな)
(レイトさんがそこまで言うという事はかなり酷いみたいですね。何か手伝える事は?)
(お前は甘さが出るから無理だな。変に壊すと更に歪になるから甘さが出るなら手伝わせる事は無い。あるとすればオレたちの邪魔をするな)
(……分かりました)
念話を切ってから数分後、ネギが学園長室から出てきた。
「話は終わったのか」
「は、はい。えっとこれからよろしくお願いします」
「とりあえずこれから君が住む事になる寮に案内しよう。今日は学園の案内だけだ。この学園はかなり広い、迷子になられるのも困るからな」
まず最初に案内するのは教員用の寮だ。といっても利用しているのは独身の教師だけで(稀にそうでない者も居るが)基本的に空きが多い。オレも今までは自宅に住んでいたのだが今学期からこちらに移ってきている。まあ、ただ寝る為だけに来ているだけであまり生活感というものはほとんど無いが、それでも幾らかの私物(新たな魔法や武器製作の為の漫画やラノベ)と仕事で使うノートパソコン、報告書などが入っているファイルが置かれている。
「とりあえずオレと相部屋になる。空いている部分は隙に使ってくれて構わない。家具の方はとりあえず用意してあるが、不備があるよう
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