第三十八話
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主人公来日
side レイト
時計を確認する。既に予定から1時間が経過している。事前に知っていなければ横で冷や汗をかいている茄子はこの世には居ないだろう。それ位にオレは怒っていた。
態々野菜が乗ってくる飛行機の時間を調べあげ、タカミチを空港まで迎えに行かせたのにも関わらず、タカミチは未だに野菜を発見できていない。おそらく野菜はちゃんと空港に迎えを出していると連絡しているのに勝手に一人でこちらに来ようとしているのだろう。タカミチには一応空港で待機する様に言ってある。そして、原作通りなら、おそらくだがそろそろ。
「学園長先生、どういう事なんですか!!」
神楽坂さんに引きずられて件の野菜と付き添いで木乃香が学園長室に入ってきた。
「神楽坂、すまないが後にしてもらえるか。学園長、彼が件の人物で間違いないですね」
「うむ、そうじゃが」
「なるほど。君がネギ・スプリングフィールドだね」
「はい、ウェールズから来ました、ネギ・スプリングフィールドです。修行の為、先生をしに来ま「帰れ」……はい?」
「聞こえなかったのか、オレは帰れと言っているんだ」
「えっ!?」
「修行だかなんだか知らんがな、君が教師として働く事には日本では色々と問題がある。当初は受け入れる事に反対する者達ばかりだったが学園長が君は将来有望だからなんとか受け入れてくれと言ったからこそこの場に来れる事になっていた。しかし、今のこの時点で君は有望どころか害悪にしかならん。生徒を預かる身として君は邪魔にしかならん。だから国に帰れと言っているんだ」
「ちょっと待って下さい。僕が害悪にしかならないってどういう意味ですか」
「分からんなら全部説明してやる。まず1つ目、何時までにここに来なければならないかは連絡が行っていたはずだ。オレと学園長はその時間の10分前からここで待っていた。ところが時間になっても君は現れず、1時間以上待ち続ける羽目になった。他にも仕事があるにも関わらずだ。
2つ目、初めて訪れる国だから迷われては困るとオレは君の知り合いである高畑先生を空港まで迎えに行く様に指示してあった。もちろん、君の方にも伝えてあったはずだ。だが、どうだ。君は勝手にここまで誰にも連絡する事無く来ている。高畑先生も君を心配して色々と走り回ってくれたみたいで君が入国している事だけは分かった。その時点で何か事件に巻き込まれたのかもとオレの元まで連絡が入ったのだが、とりあえずは保留しにて空港に待機してもらっている。
3つ目、何をしたのかは分からないが既に生徒である神楽坂を怒らせる様な行動を起こしている。確かに神楽坂は怒りやすい性格だが理不尽な理由で怒る様な事は絶対にしない。神楽坂、何をされた?」
「いきなり
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