第三十五話
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んは記憶に残っている姿のままでした。ああ、不老不死がどれだけ怖い存在なのかがよく分かりました。自分が身体も精神も成長しているのに昔のままのアーニャさんを見ていると不気味です。原因が私側にあるんですけどね。
まあ、アーニャさんと合流してから数日はアーニャさんの案内の元ロンドン観光を楽しみ、これから玩具にされるであろう魔法世界に行きます。せめて矛先がアーニャさんに向きます様に。
魔法世界に着くとすぐに師匠の転移魔法で墓守り人の宮殿に向かいます。ええ、通称ラスダンのあそこです。今回の主催は完全なる世界だそうです。主催は毎年持ち回りで行なっているそうです。来年は師匠が主催らしいです。その次がアリアドネー、ヘラス、MM、赤き翼、そして完全なる世界の順番だそうです。
そして、この新年会に集まるのは大戦期の裏を知る人物達、つまり御偉いさんが集まるという事です。赤き翼もお父さんとお母さんを除き全員揃います。アーニャさんは既にガチガチです。あっちを見てもこっちを見ても有名人ばかり完全なアウェー状態です。私とネギは参加したことは産まれた時の一回きりのようです。全く記憶にありませんが高畑先生以外の赤き翼の皆さんが教えてくれました。リーネさん達は慣れているのか普通に過ごしてますね。そんな中師匠が急に驚いた顔をしていました。
「師匠どうしたんですか」
「ナギとアリカが見つかった」
一瞬にして談笑が止まります。それにしても聞き違いでしょうか。お父さんとお母さんが見つかったと聞こえましたが。
「師匠、もう一度お願いします」
「ナギとアリカが見つかった」
聞き違いじゃありませんでした。
『『『ええ〜〜〜〜』』』
会場にいるほとんどの人が師匠に詰め寄ります。
「ちょっと待て。とりあえず迎えに行ってくる」
師匠はそう言うと聞いた事の無い呪文を詠唱しました。すると師匠の目の前に白い鏡が現れました。
「師匠、もしかして」
「ああ、あいつら異世界に飛ばされてやがった」
それだけ言うと鏡に飛び込み、鏡も消えてしまいました。数分経つと同じ場所に鏡が現れ師匠と赤毛の男性と金髪の女性が鏡から出てきました。
「久しぶりだな、元気にしてたかアリス」
赤毛の男性、ナギ・スプリングフィールドがそう言って私の頭を撫でてくれた。
「今まですまなかった」
金髪の女性、アリカ・スプリングフィールドがそう言って私を抱きしめてくれた。
麻帆良に行ってからは当たり前になった私を見てくれるという行為だが、やはり実の両親にそうされるのは違う物ですね。
嬉しくて涙が零れてるのが分かりますが、師匠が視界に入った途端怒りが込み上げてきました。
師匠、いつからカメラを構えているんですか。
すぐ
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