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迷子の果てに何を見る
第三十五話
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新年だよ!全員集合!!
side アリス

私が2-Aに編入してから2ヶ月の月日が流れ、後数日で新年が訪れようとしています。胃薬が必要になる1年ですが......
現在、私は師匠達に連れられてイギリスに帰ってきています。メンバーは師匠一家に千雨さん、超さんに高畑先生、更に木乃香さんのご両親という大所帯です。ちなみに高畑先生は私に負けてから修行をやり直し見事に汚名を返上しました。対価として少し荒れている時期もありました。

「そういえばアーニャさんは元気にやっているでしょうか」

「アーニャ?ああ、確か一緒に石化の解呪の仕方を探していた娘か。会いに行くか。どうせ数日はロンドンにいる予定だし」

「良いんですか」

「別に良いさ。なんなら新年会にも連れて行くか?」

「予定が空いているようなら誘ってみようと思います」

師匠達に玩具にされる可能性が高い新年会に巻き込めるなら無理矢理でも連れて行きますよ。参加メンバーがおかしすぎるんですよ。主催と開催場所もですけど。いえ、今は現実から目を反らしましょう。

「ところでそのアーニャというのはどこにいるの?」

「あっ」

そう言えばどこにいるんでしょうか?ロンドンで占い師をしているとだけしか所在を私は知りません。

「分からないか。なら外見的特徴は」

「えっと、赤毛で髪を二つに括っていて身長は昔の私と同じ位です」

「よし、それじゃあ適当に探すぞ。一番最初に見つけられた奴には豪華賞品だ」

「レイトさん、それって僕たちも」

「もちろん含まれる。制限時間は30分。オレはここにいるからオレに居場所を伝えた時点で終了だ。はい、よ〜いスタート」

師匠が合図と同時に認識阻害の結界を張り、師匠達以外の皆さんが一斉に各々の手段でアーニャさんを捜しに行きます。高畑先生と詠春さんは分身と瞬動を利用して、木乃香さんと刹那さんと木乃葉さんは式紙を大量に放って、リーネさんと零樹君は即席の使い魔を利用して、千雨さんはルビーを使って、超さんと茶々丸さんはそれを傍観しています。とりあえず私もアーニャさんを捜さねば。ええ〜っと、そうだ。私も占いで探せば良いんだ。タロットが無いから売店でトランプを購入して早速占いの準備を始めます。少しでも的中率を上げる為に大アルカナと小アルカナのルーンを刻みこみ、いざ。

「見つけました」

茶々丸さんの言葉でアーニャさん探しは終了となりました。
卑怯ですよ。衛星をハッキングするなんて。
ちなみに豪華賞品は師匠と超さんのロマン装備改でした。ロマン装備なのに全然ネタ装備ではありませんでした。威力的に。








久しぶり(主観で20年ぶり)に再会したアーニャさ
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