第八話
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た。俺がここにいるのは……映姫様が助けてくれたからなんだ」
「映姫様が……ですか?」
「うん。もう俺は人間じゃない……亡霊なんだ」
亡霊と言われて、妖夢はやっと俊司の体温が少し低いことに気がついた。生前の彼とは本当に微妙の差だったが、幽々子の体温にどこか似ていた。
だが、彼女にとってそんなことは関係なかった。
「亡霊でも……あなたは……あなたです。あなたの……存在自体は……死んでなんか……」
「妖夢……」
「おかえりなさい……ほんとに……ほんと……に……うぐっ……あ……」
妖夢は俊司の体を強く強く抱きしめる。
「ありがとう……ただいま」
俊司もそれに答え、彼女をぎゅっと抱きしめる。再開の喜びをひしひしと感じ会う二人。そんな二人を祝福するように、竹の葉が風と共に合唱を送りつづけていた。
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