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ヘタリア大帝国
TURN120 エイリス王家その一
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              TURN120  エイリス王家
 イギリスはケニアまで戦線を後退させそのうえで本国のセーラにマリーが枢軸国の捕虜になったことを伝えた、すると。
 その話をモニターのイギリスから聞いたセーラは曇った顔だがそれでもこう答えたのだった。
「わかりました」
「そうか」
「はい・・・・・・」
 何とか気丈な顔で答えたのだった。
「そのことは」
「辛いだろうけれどな」
「いえ、大丈夫です」
 セーラは何とか立ってイギリスに答える。
「私は」
「泣いてもいいんだぜ」
 イギリスはあえてセーラにこうも告げた。
「今ここにいるのは俺達だけだからな」
「お気遣い有り難うございます、ですが」
「それでもか」
「私は女王です」
 エイリスのだ、だからだというのだ。
「大丈夫です」
「そうか」
「はい、そうです」
 こう言ってそしてだった、セーラはこうも言った。
「ご安心を」
「あんたも強いな、これまで歴代の女王さんと一緒にいたけれどな」
 イギリスはここでこれまでのエイリスの女王達を思いだしつつ述べた。
「あんたはその中でもかなりのものだな」
「有り難うございます」
「頑張れよ、今は確かに辛いけれどな」
「はい」
「マリーさんは大丈夫だ」 
 このことは確信があって言えた。
「捕虜になってもな」
「それでもですね」
「あの娘はそれで負けないさ、それにな」
 イギリスはセーラにさらに語る、モニターの向こうの彼女に。
「向こうの中心の国は日本だからな」
「あの国だからですか」
「敵とはいえ見事な奴だよ」
 そうだというのだ。
「敵の捕虜を粗末にする奴じゃないさ」
「だからですね」
「っ戦いが終われば絶対に帰って来るよ」
「そうですか、それでは」
「勝って帰ってもらいたいよな」
 イギリスはここではセーラに微笑んでこうも告げた。
「そうだよな」
「はい、それは」
「じゃあ俺も踏ん張るからな」
「私もですね」
「ああ、何としてもな」
 絶対にだというのだ。
「本国を頼むな」
「スエズでも戦いがはじまりますし」
「もうエルザさんは撤退したよな」
 イギリスは微笑んでセーラに問うた。
「そうだよな」
「はい、既に本国に戻られています」
「ならいいさ、じゃああそこはモンゴメリーさんと妹に任せてな」
「祖国さんは、ですね」
「俺はここで頑張るさ」
 このケニアでだというのだ。
「南アフリカは放棄したけれどな」
「それでもですね」
「ああ、ここで守ってな」
 そしてだというのだ。
「頃合を見て反撃に移ろうな」
「何としても」
「じゃあマリーさんのことは安心してな」
「そのうえで」
「戦っていこうな」
 イギリスはあえて微笑んでセーラ
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