第1章 悪魔のような聖女のような悪魔
第14話 聖女のような悪魔
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ことになりそうだな)
一応、説明すると「禁手化(バランス・ブレイク)」というのは、神器のパワーアップ化のことだ。
第二形態に変身する、といえばわかりやすいだろうか。
大幅にパワーアップ出来るが、禁手化に至るには、相当な労力と時間がかかる――というのが常識だ。
あっさりと常識を破ってしまう兵藤一誠の資質は、並はずれているのだろう。
原作で『歴代最低の赤龍帝』と呼ばれたのはうそだったのだろうか。
――――幸い、ヴィータもアーシア(本物)も、無事だった。
そこで、地下天井の崩落にまぎれて小細工を急いで実行。
アーシア(偽物)とアーシア(本物)を、急いで入れ替え、シャマルとともに現場に直行する。
苦肉の策として、シャマルが、治癒魔法で虫の息だったアーシアを延命したことにした。
貼りつけのままかろうじて生きていたのは、『聖女の微笑み(トワイライト・ヒーリング)』の賜物だろう、とも主張してみた。
(あの時点で、『身代わり』にされたフリード・ゼルセンは死亡していたケドネ)
そして、今に至る。
兵藤一誠は、アーシアの無事に喜び、彼の暴走を間近でみていた木場たちは安堵の息を吐いている。
シグナムも『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』には度肝を抜かれたようだ。
『間違っても力くらべはしたくない』とのことだ。
防御に長けたザフィーラでさえ、『全力の防御ならなんとかなる』程らしい。
(原作知識の弊害――いや、原作なんてあってないようなものか。改めて痛感したよ)
彼が激昂した原因であるアーシア(偽)の死亡は、どうやらボクたちのせいみたいだ。
アーシア(偽)に仕立て上げられたフリード・ゼルセンは、当然、神器なんてもっていない。
そんな、アーシア(偽)から神器を取り出すことは不可能だ。
しかしながら、事情など知らない堕天使たちは、アーシア(偽)の抵抗力のせいだと考えた。
――――その結果が、拷問まがいの『儀式』だった
しかも、ゆっくりと弄るつもりが、教会が襲撃されて焦りがうまれ――――ついには殺してしまった。
いくらフリード・ゼルセンを素体にしているとはいえ、ひとたまりもなかったようだ。
そうこうするうちに、死亡したアーシア(偽)の姿をみた兵藤一誠が、堕天使の仕打ちに激怒し、
―――ご覧の有様だよ!!
いまは深く反省している。
いきなり原作ブレイクしてしまった。
まあ、原作知識はあくまで参考程度。
やりたいようにやった結果だから、素直に受け止めたほうがいいだろう。
「はい、これでアーシアはグレモリー眷属の一員。つまりは、わたしたちの仲間で家族のようなものよ」
「その、あ
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