『第二十話』〜邪に憑かれし者 プレシア・テスタロッサ〜
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ソウルを白夜で展開し窓から外に出て屋根の上に上がる。
そこから庭を見渡すと、庭の中央に人が立っていた。
ただ普通の人じゃない。
その姿は半透明で存在感がまるで感じられない。
俺はその姿に驚いた。
「すごいな、死んでどれくらい経ったか知らないがを意識を保っていられるのか」
俺が驚いたのはそこだ。
通常人は死ぬと魂がそのまま輪廻に戻るかその場に留まるかの二つだ。
しかし後者の状態だと遅くて5日、早くて1日で意識を保てなくなり姿が野球ボールサイズの青白い火の球へと変わる。
人魂と言われるモノなどがそれだ。
魂が意識を保ったまま存在する確率は約7千万に一つ。奇跡に近い事だ。
だからこそ驚いたのだ。
[よっぽど果たしたい事があるのか、それとも唯精神が強いのか]
「とにかく、悪いものは感じないし話を聞くくらいは良いだろう」
[賛成だ]
俺は屋根から飛び降り魂に近づき話しかける。
「おい」
【っ!? あ、あなたは……死神さんで合っていますか?】
「あぁ、俺が死神だ。なんで俺のことを知ってるのか聞きたいが、その前にアンタの名前を聞きたい」
【そうですね私の……
私の名はリニス。プレシアの使い魔だった者です】
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