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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第43話 ライトニング潜入
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「エクス!!!」
『あんな数、抑えられるか』

エローシュが真白を守るように展開したクリスタルは、道に落ちている石ころを蹴飛ばすように軽々と弾かれ、守っている内にも入らない。

「真白!!」
「シャインブラスト!!」

スカイシャインを敵に向け、散弾する砲撃を放つ真白。
対クロスレンジ下での戦闘で、ノーモーションから撃つ事の出来る砲撃で射程が短く、威力こそ低いものの広範囲に散弾して行く為、クロスレンジ下で距離を取りたい時に撃てる非常に便利な魔法である。

これは訓練でのクロスレンジ戦に対応できるようにと真白が覚えた魔法である。
しかし………

「………」

敵はその攻撃をもろともせず魔力刃を展開して斬りかかってくる。

「えっ!?」

真白もこの反応は予想外だった。
いくら威力が弱いとはいえAAAランクの魔導師が使う砲撃である。
バリアアーマーを着ていたとはいえ全くの無反応なのは予想していなかった。

「真白!!」

ぼーっとしていた真白の前に優理が割り込み盾を前に構えた。

「ワイドプロテクション!!」

広範囲に横に広げたプロテクションを向かってくるバリアアーマーの前に展開した。

「うぐっ!?」

一斉に向かって来たバリアアーマーの攻撃をプロテクションで受け止める優理。

「こんな攻撃、レイ兄達と比べたら!!!」

ただ受け止めているだけでなかった。優理のデバイスの長所は攻守を同時に出来る事。

「エターナルウィップ!!」

レイピアを自分の魔力で覆い、ムチのような魔力刃をを作り出す。

「調子に乗りすぎ!!」

しなる魔力刃はシグナムのシュランゲバイゼンの様に敵を斬り裂く。
耐久力のあるバリアアーマーでも直撃により損害が見えていた。

しかし前進するのを決して止めない。

「止まらない!?だったら容赦しない!!」

更に攻撃の手を増やす優理。

「サンヴァルカンメテオ!!」

優理に守られたお蔭で態勢を整えた真白も攻撃を始める。
杖の先に溜めた魔力を斜め上に向かって発射する真白。それはまるで噴火による隕石の様に降りていき、固まっている敵の中心に落ちると爆発した。

「真白ナイス!!」
「サンヴァルカンカノンの別モーション。スピードは遅いけど、その時間差で攻撃が出来る技なの」

爆風は真白のプロテクションにより守られ、こちらの被害は無し。

「今!!」

爆風から守ったプロテクションを消し、翼を広げ、羽の魔力弾を放出した。

「凄い………」

みるみるうちに倒れていくバリアアーマー達に真白が小さく呟いた。
しかし………

「まだ立ち上がるの?もう終わりだよ。君達じゃ私達に勝てない」
「………」


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