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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第43話 ライトニング潜入
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組織を潰したって事?」
「そう考えられるな。何故そんな事をしたのかはよく分からないが………」

そう言って分かれた3つの道を見るエローシュ。
左右の道の先は行き止まりだが、正面の道にはエレベーターがあった。

「取り敢えず先ずは左右の道の部屋を2手に分かれて確認してみよう。俺、真白ちゃん、リンスちゃんの3人。エリオと優理の2人な。何か動いている機械があったら俺を呼んでくれ。くれぐれも油断しないように」
「分かった。行こう優理」
「うん。リンス、真白、エローシュにセクハラされたら言ってね、滅するから」
「こんな空気でそんな事しないわ!!」

優理の冗談とエローシュのツッコミで張り詰めていた空気が多少緩まった。

「じゃあ行くね」
「ああ」

互いにエローシュとエリオを先頭に部屋を調べ始めた………













「どうだった?」
「こっちは何も。エローシュ達は?」
「こっちも移住区みたいです私室になってた」
「そう………」

残念そうに呟くエリオ。
結局約30分ん以上かけて得られた成果は殆ど無かった。

「………だけどこんな物が見つかった」

そう言ってエリオ達に見せたのは手帳だった。

「手書きの手帳………これがどうしたの?」
「ただの手帳じゃない。ここにはここで働いていた研究員のスケジュールが書かれていた。そこにはしっかりと『新型ベヒモス』についても書かれていた」
「新型べヒモス!?でもそれは真白のスカイシャインの中にデータが………」
「ああ、この手帳のスケジュールで想像するにまだまだ完成にはほど遠いみたいだ。………だけど元々のべヒモス並の破壊力を持った爆弾を作る事には成功したらしい。そして恐ろしい事に実際に実験として使おうとしていたみたいなんだ」

そんなエローシュの言葉に驚く優理とエリオ。

「じゃ、じゃあ急いで止めないと!!」
「それを止めたのがバルトマンと真白の親父だよ」
「そうなんだ………だからこんな………」

何とも言えない顔で呟くエリオ。
エローシュを除いた皆も似たような反応だった。

「因果応報だ。同情する必要は無いぞみんな」
「でも………」
「報いは必ずある。それが良い事でも悪い事でもな。それを承知でやっていたんだよこいつ等は。正義と悪なんて語ろうとは思わないけど、爆弾で大勢を危険な目に合わせるよりははるかにマシだ」

そう淡々とエローシュに戸惑いを見せる4人だが、エローシュは特に気にせずエレベーターの方へ目を向けた。

「さて、それじゃあ次に進もう。ただし、油断せずにな」

そう皆に声を掛けて先頭を歩くエローシュ。

(そう………この世は因果応報なのさ………)

『エローシュ………?』


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