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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第43話 ライトニング潜入
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いなぁ………まあ楽しみにしててくれ、もう少しでアンドロイドも完全に完成するから」
「くそっ!!!」
ボルティックランサーを展開し、直ぐに発射するバルトマン。
しかし時既に遅く、その攻撃はマクベスを通り過ぎた。
「もう会いたくないが、会ったときはお手柔らかにね。子供達も実に楽しかったよ。そして真白リクの娘、近いうちにまた会いに行くよ。楽しみにしててくれ」
そう言い残してマクベスは消えていった………
「くそっ、俺としたことがとんだミスをしたもんだ………」
舌打ちしつつ、斧を力一杯地面に振り下ろすバルトマン。
「これでまた手がかりなしか………」
「バルトマン・ゲーハルト」
そんなバルトマンにエローシュは声を掛けた。エローシュの他にも、男と一緒に転移して消えたバリアアーマーと戦っていた真白達も駆け寄って来た。
ただ、エリオはその場で立ち尽くしたままだった。
「色々聞きたい事がある」
「邪魔だガキ、ぶち殺すぞ」
「この子は真白雫と言う」
いきなりそんな説明をされ、真白は深々と頭を下げた。
「リクの娘………って事はお前等は………」
「ライトニングの部隊の者だ」
「そしてお前は有栖優理」
「本物のバルトマン………」
盾とレイピアからスピアに変え、身構える優理。
「武器を下げろ。お前等に興味は無い」
「俺達は色々と聞きたい事もある。お前達2人の目的は何なのか?さっきの敵にした質問の意図は何なのか?今真白の父親は何処にいるのかも全て………」
そう言ったエローシュを睨めつけるがエローシュは全く引かなかった。
「ふん………良いだろう、多少話してやる。俺もあのリクの娘ってのにも興味があるからな。だが先に言っておく、話を聞いたらもう俺達の邪魔はするな」
「それは分からない。何せ俺達は真白リクの行方を探す為に機動六課に入ったんだからな」
そんな真っ直ぐ答えるエローシュにバルトマンもきょとんとしたが、不意にエローシュの肩に手を置き、顔を近づけた。
「そこのガキの女のためにそこまでするのか?」
「女のための何が悪い。俺はしつこく諦めが悪いからな、どんなになってもあんた達を追う」
決して目を離さないで答えたエローシュ。
「ふっ、面白い男だ。だが、俺達も俺達も目的があるんだ。邪魔したときは容赦しねえぞ?」
「その時は俺もあなたを止めます。真白のため、管理局員として………」
エローシュの答えを聞いたバルトマンは満足気に笑みを溢した。
「分かった。だが後から後悔しても遅いぜ?」
「あんたも、俺に会わない様にしないとな」
そう互いに言った後、大笑いする2人。
そんな光景に真白達3人は冷や汗が凄かった。
「それじゃあ多少付き合ってやるよ」
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