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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第43話 ライトニング潜入
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「人に迷惑をかけるな」
「理不尽だ!!」
「今に始まった事では無いだろう?」
「確かに………!!」

新事実に気が付いた時の顔の様に驚愕するエローシュ。

「シグナムさん!!それは酷いです!!」
「キャロちゃん………」

まさか助け舟が来るとは思っていなかったエローシュは涙目でキャロを見た。

「エローシュ君から煩悩が消えたら居ないのと一緒です!!」
「えっと、ちょっと待とうかキャロちゃん………それは明らかにおかしいよね?」
「エローシュの体の90%が煩悩出来てますから人じゃ無くなるから消えます」
「断言!?いや、消えないからねルーさん!!俺も普通の人間と同じだから!!」
「エローシュ………消えても忘れないから」
「いや、消えないから!!エリオも何言ってんだよ!!」
「お墓はいつか立ててあげるからね信也君!!」
「真白ちゃんまで………」

そんな仲間内の言葉を聞いて机に深く項垂れるエローシュ。

「何か………すまんなエローシュ」
「胸揉んで………げふっ!?」

鋭く重いげんこつを喰らい地面にめり込むエローシュ。

「さて、みんな食べ終わったら訓練ね。今日は私もしっかり見るからそのつもりでね!!」
「「「「はい!!」」」」

そんなフェイトの号令に反応し、立ち上がるライトニングの4人。

『………学習しないなお前は』
「うるさい………」

エクスに念話で声を掛けられたエローシュは弱々しく返事を返し、立ち上がるのだった………













「死ぬ………」
『成長したな。今日も一日耐えきったじゃないか………』
「よく言うぜ、結局吐くのを我慢するのに精一杯だったぜ………」

夜。
5倍とはいかなかったがそれでもかなり苦しかった訓練を終え、フラフラになりながら夕食を食べ、残る気力を振り絞り、風呂を覗こうとして見つかり、ティアナにボコボコにされ帰って来たエローシュ。

『さて、寝る前に今日もやるぞ』
「そして最後には相棒のしごきだよ………俺の安息の時は無い」
『半分自業自得だがな。………無駄口はいいから真面目にやれよ』
「分かってるよ、ユニゾンイン!」

そう言ってエクスとユニゾンしたエローシュは時の記憶に意識を繋いだ。

『うげぇ………一日でこれだけの情報が………』
『先ずはこの情報を整理した後、昨日の続きだな。さっさと終わらせるぞ』
『あいよ………』

現在エローシュはこの時の記憶を40分利用出来る様になっていた。
六課入隊から毎日毎日夜繋いで情報を整理していたからこそ、少しずつ慣れてきたのが大きかった。

そしてその中で情報の整理も進み、現在では必要だと思うデータを自分のファイルに保存する事が出来る様になった。
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