第五章 StrikerS編
第百四十七話 『公開意見陳述会(5) 行動開始と不安な思い』
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図がすぐに成り立ってしまう。
なら、残されたのは後は私のみ。
「…バルムンク。アウルヴァンディルとレンの仇を取るわよ」
《了解です、マスター。私の姉妹の仇を取りましょう!》
ここに私とバルムンクの意識は強固に重なった。
「レンは見てて…。私があの子を倒してくるから!」
「くっ、見ているだけなんて…!」
レンは悔しさから涙を流しながらアウルヴァンディルを撫でていた。
「いいわね? …いくわよ。バルムンク、モード2!」
《Drachen form.》
カートリッジをリロードしてスリムな剣が一気に大剣へと変化する。
「………今度はランさん一人ですか。お相手します」
律儀に待っていてくれたのかトレディはまた手からクラッシャーバイトを射出させて空に浮かせていた。
「行くわよ! ブースト!」
峰部分の噴射口から火を吹かして私はトレディへと突撃する。
「………噛み砕け、クラッシャーバイト」
トレディも蛇を放ってきて、バルムンクと蛇が衝突する。
そして互いに拮抗してその場で立ち止まる。
「ッ、重い! これはアウルヴァンディルが砕かれるわけだわ! でも…! バルムンク!!」
《さらに吹かします!》
噴射口からさらに魔力の火が上がり、私は少しずつだけど押し始めた。
「………やりますね。ですが、そんなに力んで大丈夫ですか…?」
「なにを―――…」
なにを言おうとしているの、と発言しようとしたができなかった。
なぜなら急にクラッシャーバイトの勢いがなくなって、思わず私はバルムンクを前のめりに叩きつけてしまったのだ。
何が起きたのか分からずに、次の瞬間には私の体にクラッシャーバイトが絡みついてきていた。
そして思いっきり締め付けられる。
「ああっ!?」
「ラン姉さん!」
思わず悲鳴を上げる私。
「………私のIS、『ウィップマニュピレート』はただクラッシャーバイトを射出するだけが能ではありません。
………伸縮自在に、自由自在に鞭の動きや牙をコントロールすることができるのです。もちろん、威力もですがね…」
丁寧に落ち着いた表情で説明してくれるトレディ。
「ご丁寧に、説明ありがとね…! でも、すぐにこんなもの振りほどいて…!」
「………そんな暇は与えません。………私のもう一つのIS、発動します」
するとテンプレートが輝いて蛇の顔が私の眼前にまでやってきて、
「………IS、『マインドハウリング』…」
蛇の目が怪しく輝いた瞬間、一気に私の視界が暗くなっていき意識がなくなってきた。
意識が途切れる寸前に、
「………先に貴女を私のものにしますね。ランさん、お休みなさい…」
「うっ…」
そして完全に意識が途切れてしま
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