第五章 StrikerS編
第百四十七話 『公開意見陳述会(5) 行動開始と不安な思い』
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ちゃいますよー! エンペラー!》
「おうとも、アエス!」
さらにネロのデバイスの人格はかなりアレである。
なぜかアエスはネロの事を“エンペラー”と呼んでいてネロの事を敬愛している節がある。
もし体があれば常に擦り寄っている猫を連想させられるだろう。
…ま、いいんだけどね。お互いがそれで良ければ。
頼りになることには変わりないしね。
「さぁ、奏者よ! 余とともにこの困難を見事切り抜けようぞ!」
「ええ。ネロ!」
そして、ネロと、アルトリアと私の三人が揃えば切り抜けられないものなどないのだ。
それはともかく、はやてとシグナムのデバイスも受け取ったシスター・シャッハは、
「では、この子達は私が責任をもってお届けします」
「お願いします」
「お任せ下さい! この身にかけて…」
それでシスター・シャッハは会議室へと即座に戻っていった。
それでふと、先ほどエレベーターのワイヤーで降下時にフェイトに聞いたことを再度聞く。
「フェイト。さっきも聞いたけど、ランサーは今どうしてる…?」
「うん。待って…念話で話しかけてみるね」
それでランサーに念話を試みるフェイトだったが、
《はははははッ! なかなかやるみたいだな! 槍使いよ!》
「ッッ!? ランサー、誰かと戦ってる…?」
ランサーは誰かとすでに交戦中か。
《…あん? マスターか? 今いいところなんだ。邪魔はしないでくれよ?》
「誰と戦っているの?」
《あぁ。なんやらサーヴァントっぽいやつと戦っているぜ! これがな、ディルムッドとの決闘の時のように楽しくてな!》
「戻ってこれる…?」
《無理だな。今はなんとか念話もしながら戦い続けているが、やっこさんは俺を逃がす気はないらしいしな。ま、俺としてはご褒美だけどな!》
「もう…。状況が知りたいんだけど?」
《なら、マスター能力で視覚を俺とリンクさせりゃいいだろ? 俺の視界限定だが映像は共有できるぜ》
「…わかった。やってみるよ」
どうやらフェイトはランサーとの念話に成功、内容を聞き出したらしい。
それからランサーとの会話内容をフェイトは教えてくれた。
だが、それに私は妙な懐疑心を抱く。
「…本当にその相手はランサーのサーヴァントなの? ランサーと視覚を共有してみてくれないかしら? フェイト」
「う、うん。わかったよ、シホ」
それですぐにフェイトに視覚を共有したらしく、その表情はすぐに驚きに彩られた。
「…確かに、ランサーは槍を使う女性と戦っているよ。それもディルムッドの時の戦いと比べても同じくらいなほどの戦闘だよ、これ…」
「そう…」
フェイトがそう判断するなら、きっとそうなのでしょうね。
でも、ランサーの説明に少し引っ掛かりを覚えた。
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