やさしい言葉
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ど、あなたの周りにはたくさんの人がいる。人と人はいつでも繋がっている」
沢山の人、様々な会話。
それはラクサスや雷神衆のメンバーだけじゃない、他の沢山の人とのもの。
フリードは小刻みに震え、目を見開いた。
「ほら。手を伸ばせばこんなに近くに・・・」
震えるフリードの左手を、ミラは優しく両手で包む。
先ほどの恐怖と力に溢れた魔力の球とは明らかに違う、暖かさと優しさがフリードを包み込んだ。
「1人が寂しいと気づいた時、人は優しくなれるの」
そう呟くミラの目には、うっすらと涙が浮かんでいた。
「あなたはそれに気付いてる」
包み込まれた左手。
そこに目を向け、フリードの体が震え、その見開かれた目が潤み始め――――――
―――――――――ボロボロと、涙を零した。
「うぐ・・・うぅ・・・」
右手で目を覆い、涙を流すフリード。
「こんな事・・・したくなかっ・・・た・・・んだ・・・」
「うん・・・わかってるよ」
涙声で言葉を紡ぐフリードに、ミラは微笑む。
その笑顔は先ほどまでの悪魔を全て消し去るような、優しい笑顔だった。
「来年こそは一緒に収穫祭を楽しもっ」
銀髪を揺らし、微笑むミラ。
「・・・」
「かなわないねぇ」
「やっぱスゲェや、ミラは」
それを見ていたカナ、ジュビアを抱えたエルフマン、アルカはそれぞれミラの力とはまた別の凄さを思い知ったのだった。
「うん・・・えぐ・・・」
【フリードVSミラジェーン】
【共に戦意喪失】
雷神衆は全員倒れた。
火竜と鉄竜、女騎士と蛇そして最強候補。
この5人が向かう先にいるのは、ただ1人。
バトル・オブ・フェアリーテイル。
―――――――残るはラクサス、ただ1人。
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