やさしい言葉
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心させようと微笑むリサーナの姿が浮かんだ。
―――――――そして魔人は、天然看板娘へと姿を変える。
銀髪が揺れ、色素の薄い青い目が伏せられ、その握りしめた拳が解かれる。
「・・・え?」
突然の接収解除に目を丸くするフリード。
「こんな戦い・・・むなしいわね」
「勝者の驕りか、ミラジェーン・・・」
馬乗りのままゆっくりと口を開くミラ。
それに対し、フリードは震えながらも言葉を紡ぐ。
「とどめをさせ・・・」
が、ミラは2度と攻撃をしなかった。
とどめをさす事はもちろん、軽くデコピンする事さえも。
「私達は仲間よ・・・同じギルドの仲間・・・一緒に笑って、一緒に騒いで・・・一緒に歩いて・・・」
目を伏せ、どこか儚さを感じさせる笑みを浮かべるミラ。
「う・・・うるさい!俺の仲間はラクサス1人だ!」
それに対し、フリードは叫ぶ。
が、ミラは優しさで溢れた言葉を紡ぎ続ける。
「1人じゃないでしょ?あなたはとっくに気づいてるわ」
その言葉に、フリードの目が見開かれる。
それと同時に、ギルドのメンバーとの様々な会話が浮かんだ。
『フリード、ファンタジアの準備手伝ってくれよ』
そう言って笑うアルザック、ビスカ、レビィ、ジェット、ドロイ。
『あのさ・・・絵のモデルになってくれない?お前、顔立ちいいし』
『それ僕もいいと思う!ねっ、お願い!』
スケッチブックと絵筆を持ったリーダスと、その近くに座って会話を聞いていたルー。
『フリード、たまには一緒に飲もうか』
『滅多に会話する事が無いからな。たまにはどうだ?』
ジョッキを片手に笑みを浮かべるカナ、マカオ、ワカバ、ヒルダ。
『勝負すっか、フリード!』
『いーや、最初は俺だァ!』
『オイお前ら待て。俺だって勝負すっぞ!』
『アルカ君まで・・・』
勝負する気満々のナツとスバルとアルカ、呆れたように微笑むサルディア。
『なかなかの腕だな。それならS級でも通用する。私からマスターに言っておこうか』
凛々しく微笑むエルザ。
『ジャスティーン。同じ剣を使う者同士、たまには一緒に仕事にでも行かないか?』
磨いていた剣を置き、近くにあった依頼書を片手に持って微笑むクロス。
『丁度いい所にいたわ、フリード。暇そうだし、資料室の片づけ手伝いなさいな』
変わらない無表情でその両手に多くの本を抱えるティア。
『ラクサスがバカやらんように頼んだぞい、フリード』
煙を拭きながら呟くマカロフ。
「1人の人物に依存する事の全てを悪とは思わないけ
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