暁 〜小説投稿サイト〜
Ghost trick
情報収集
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
〜翌朝〜

「何なんだ、コレは!?」

「急いで、センゴク元帥に!」

高街を見回っていた海兵達は、倒れている民間人達を見付けた。

『さて、厄介事が起こる前に離れるか』

海兵達の慌て振りを、ビルから眺めるムウマ。

『早く、ベポちゃんに会いたいな〜』

ムウマは、ふわりと躰を浮かせ、高街を後にした。

『鳥って、いつもこんな気分なんだな〜』

浮揚術を完全に会得したムウマは、楽しむかの様に、海の上を翔んでいた。

『ん?』

すると、一隻の船を見付けたムウマ。

『旗からして、海賊船ってトコだな』

早速、その船に向かって、甲板に降りた。

「な、何だてめぇ!?」

「どっから出て来たんだ!?」

いきなりの登場に、船員達は大袈裟に慌てる。

『な〜んだ。有名な海賊団じゃなかった』

しかしムウマは、残念そうに船員達を見る。

船長「何だ騒々しい」

するとそこへ、この船の船長が現れた。

「あ!船長!!」

「この餓鬼が、いつの間にか紛れ込んでて…」

『お前が船長?』

「てめぇ!船長に向かって、何て口の聞き方…!」

船長「おい餓鬼。俺様に何か用か?」

船長は、船員達より一歩前に出て、ムウマに尋ねる。

『ねぇ、最近あった事件教えてくんない?』

船長「てめぇ、何処の船のクルーだ?」

『ウチ海賊じゃないよ。でも海兵でも無い』

船長「じゃあ、何モンだ…」

胸ポケットから、拳銃を見せる船長。

『唯の傍観者』

船長「ふざけるな!」

―バーンッ!―

船長は、ムウマの言葉と同時に縦断を撃ち放った。

船長「クククッ…(ニヤリ)」

「馬鹿な奴だな」

「船長に逆らうから…」

周りで鑑賞していた船員達は、ニタニタと笑っていた。


しかし…








「船、長…」

彼女の背後に居た一人の船員が血を流し、倒れた。

「せ、船長…!?」

『あぁ〜あ。可哀想に』

全「「!?!?」」

すると、倒れた死体を見下ろすムウマ。

船長「てめぇ、能力者か…」

『ねぇ、コイツもう死んでるの?』

今の状況とは、不似合いな台詞に、船員達は怒りを露にする。

『凄い。こんな間近で、死体なんて、見た事無いよ』

「てめぇ!謂い加減にしろ!」

一人の船員が、怒りが込み上がり、刀を振り下ろす。

『ま、葬式かドラマ位しか見れないし』

だが、刀は見事に、ムウマの躰をすり抜けた。

「な、何だコイツ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ