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転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0506話
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、いや、何でも無い」

 今の悪寒は気のせいか? もしかして念動力が何らかの危機を察知したとか? となると、修羅の襲撃とかも一応視野に入れておいた方がいいんだろうか。

「まぁ、いいだろう。では私はこれで失礼する。くれぐれもケダモノにはならないようにな」
「しつこいぞ。お前はお兄ちゃんにでも甘えてこい」
「なっ!?」

 唖然とした表情をしたスレイを追い出し、椅子に座って改めてオウカの方へと視線を向ける。

「立ったままする話でもないだろう。取りあえず座れ」
「はい、失礼します」

 淑やかに一礼し、フィリオがいなくなった椅子へと座るオウカ。
 そのまま黙って俺の方へと視線を向けてくる。
 そんな沈黙の中、最初に口を開いたのは当然の如く俺だった。

「全く……ようやく妹や弟と一緒に暮らせるようになったんだろうに。何でまた脱走なんて真似をしたんだ?」
「確かに私はアラドやゼオラ、ラト達と暮らしていました。ですが、その全てを用意してくれたのはアクセル大尉です」
「勘違いするな。俺はただお前達を利用しただけだ」
「それでも! ……それでも、アクセル大尉が私やゼオラをセトメ博士の洗脳から解放してくれなければ、恐らく私達はアラドやラトと戦う事になっていたでしょう。その結果がどうなっていたのかは分かりません。私達が勝ってアラド達が死んでいたか、あるいはその逆か。ですが、どんな結果になったとしても私達は心に傷を負っていたはずです。それを救ってくれたアクセル大尉に対して恩を返さないというのは、不義理でしかありません」

 濡れたような瞳、とでも表現するかのように俺へと視線を向けるオウカ。

「……その代償として再びゼオラ達と離れる事になってもか?」
「はい。私がスレイさんと脱出してくる前にゼオラ、アラド、ラト。そしてクエルボ博士には相談してきました。皆、私の思うようにと。もう自分達の姉としての責任に縛られる事はないと言って送り出してくれました」

「最後の確認だ。さっきフィリオに話した内容を聞いていたな? シャドウミラーに所属するとなれば色々と不自由な思いをする可能性もあるし、色々と後ろ暗い行為をする事もある。最悪、ヒリュウ改やハガネ、クロガネと戦闘になる可能性すらもある。……それでもシャドウミラーに来ると言うのか?」
「はい」

 そんな、最後の確認を込めた俺の問いにオウカは一瞬の迷いすらも見せず即座に頷く。

「……はぁ、好きにしろ。何だってそんなに義理堅いかね。折角自由になったんだから好きに生きればいいものを」
「これが私が自由に生きたいと思った結果です。……いつまでも、貴方の側にいる事こそが」
「ん? 何か言ったか?」

 最後に口の中で何か呟いたように聞こえたが、本当に小さい声だったのか俺の聴
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