スーパーロボット大戦OG外伝
0506話
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お前が不用意にだな」
「……君達は一体何を……」
「アクセル大尉? 一体彼女に何をしたのか詳しく聞かせて欲しいのですが」
フィリオが何かを言いかけた所で、今まで黙って聞いていたオウカが1歩前に出てその言葉を遮った。
顔には笑みを浮かべており言葉遣いも丁寧なのだが、どこか背筋にひやりとした物を感じさせる。フィリオとしても危険を感じ取ったのか、言葉を遮られてもそのまま何も言わずに大人しく後ろへと下がっていた。
「あー、いや。まぁ、気にするな。オウカも大人になれば分かるからな」
「……私は十分大人のつもりなのですが」
「とは言っても、お前はまだ17歳だろう? 俺にしてみれば子供だよ」
「むぅ」
普段はクールビューティなオウカだが、こうやって頬を膨らまして拗ねているとやっぱり年相応だな。
そんな風に思いながら、改めてフィリオの方へと視線を向ける。
「まぁ、それはともかくだ。何しろお前のこれからの事だ。すぐに決断しろとは言わない。少しは考える時間をやろう。……ただし、地球に戻るまでだ。それまでに決めてくれ」
「……分かった。ちなみに、もしシャドウミラーに所属するとしたらそれはずっとになるのかな?」
「さて、どうだろうな。俺としてはお前のように優秀な開発者には組織に残ってくれると嬉しいが、無理は言えない。それでも最低限先に言った宇宙艦用とコスト度外視の最高性能のテスラ・ドライブに関してはやって貰うが、治療の対価としてはそれで十分だと思っている。……ただし、もしシャドウミラーを抜ける場合には絶対に俺達に付いての情報を第3者に渡さないようにしてもらうだろう」
その場合は恐らく鵬法璽を使う事になるだろうな。まさかロゴスの面々のように監視目的で量産型Wを派遣する訳にもいかないし。
「分かった。その手段がどんなものかは分からないが、シャドウミラーに所属するかどうかも含めて検討させて貰うよ」
「そうしてくれ。スレイ、フィリオをどこか空いている個室にでも案内してやれ」
「あ、ああ。だが、その……」
チラチラと俺とオウカへと視線を向けて困った表情をするスレイ。
……どうしたんだ?
「何かあったか?」
「いや、オウカ・ナギサとか言ったか。彼女をお前のようなケダモノと一緒に部屋で2人きりにしてもいいものかと思ってな」
「お前は俺を……いや、いい。お前が俺をどう思っているのかは大体分かった。安心しろ。オウカとは前々からの知り合いだしな。それになによりまだ17歳の子供だ。手を出すような真似は……」
ゾクリ。
何故か背筋に悪寒が走り、咄嗟にオウカの方へと視線を向ける。
だが、そこではいつも通り穏やかに微笑んでいるオウカの姿があるだけだった。
「どうかしましたか、アクセル大尉?」
「い
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