スーパーロボット大戦OG外伝
0506話
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と言う所か。
「それに勘違いしているようだが、俺は今の所お前に兵器開発をしてもらうつもりはない」
「え?」
「正確に言えば兵器になるのかもしれないが、まず最初にお前にやって貰うのは宇宙艦に使う為のテスラ・ドライブの開発だ」
「……宇宙戦艦は十分兵器だと思うけど?」
尋ねてきたフィリオの言葉に首を振る。
「間違えるな。宇宙戦艦じゃない、宇宙艦だ。もちろん武装はしているが、それにしてもデブリを破壊する為の最低限の武装でしかない」
「宇宙艦? そんな物を作ってどうしようと言うんだい?」
「もちろん宇宙を飛ぶ為だ。正確には色々と理由はあるんだが、詳しい内容についてはシャドウミラーに所属すると決まってからだな。だが、安心しろ。この宇宙艦については戦争の類に使う物ではないというのは俺がシャドウミラーを率いる者として約束しよう」
「……」
つい数秒前までは俺を疑うような視線だったが、戦闘艦ではない宇宙艦に使うテスラ・ドライブというのがプロジェクトTDを推進してきたフィリオの琴線に触れたのだろう。多少ではあるがその目には好奇心が宿り始めている。
「それとお前にやって貰いたいのはもう1つ。こっちは悪いが純粋に戦闘用として考えてくれ。コストを度外視して構わないから、現時点で最高性能のテスラ・ドライブの設計と開発だ」
「……結局は兵器になる、か」
「そうだな。だが、今の所俺がお前に求めているのは兵器の開発や設計じゃない。純粋にテスラ・ドライブ開発としては第一人者であるフィリオ・プレスティだ。その辺は勘違いしないでくれ」
「それでも、僕の開発したテスラ・ドライブは結局兵器に搭載されるんだろう?」
「ああ。だが、今までの歴史を考えれば良く分かると思うが、何であろうと兵器に転用しようと思えばされるものだ。それは俺よりも研究者であるお前の方が良く分かってる筈だ」
「……」
その言葉が図星だったのか、黙り込むフィリオ。
「さて、どうする? スレイがここまで引っ張ってきておいて何だが、お前がどうしても嫌だと。シャドウミラーに所属するのは我慢ならないというのなら、俺としてもお前をこのまま俺達の本拠地に連れて行く訳にはいかない。何しろ俺達の情報が漏れる可能性があるからな」
「……僕がこのままここから戻ったりしたら、スレイはどうなるんだい?」
「スレイに関しては、既にシャドウミラーの一員として考えている」
チラリ、とスレイの方へと視線を向けると小さく頷いてくる。
「ああ。実際、私や兄様の為にここまで骨を折って貰ったのだ。この男の性格はともかく、恩には報いたいと思う」
「……おい、性格はともかくってのはなんだ?」
「言わせる気か? この女好きが。あ、あんなシーンを私に見せつけておいて……」
「いや、そもそも
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