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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第250話】
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決着をつけられるのが嬉しいのか、軍のテスト以外で久々にのびのびとISが動かせるのが嬉しいのか定かではないが――。
「……決着か。 あの時と違うのは、俺が空を飛ぶのと【単一仕様の発現】、そして【第二形態移行】だな」
「そうね。 ……だからって、手加減して手、抜いたら怒るからねッ! 本気のあんた、あたしに見せなさいよッ!!」
言って、光の粒子が鈴音の掌で集束すると甲龍の武器、双天牙月が握られる。
「……まあ今回は特にレギュレーション決められてないからな。 使うかどうかは俺の判断だけどな」
静かにそう言い、虚空から現れた天狼が空から降り、地面に突き刺さる。
それを引き抜くと、淡い翠の光がポゥッ……と刀身を包みこんだ。
――と、ここで俺に語りかける声が聞こえてくる。
『ヒルト、聞こえる? ……久しぶりっ』
声の主はムラクモ――暫く話せないって言ってたが、どうやら話せるようで――。
『久しぶりだな、ムラクモ。 ――あれから福音は?』
『んと、やっぱり封印されてて私だけじゃちょっと無理かも。 ――また、時間があったら此方に来てくれる? 案内するから』
『了解。 時間を作るよ。 ――今から模擬戦だが、ムラクモは大丈夫か?』
そんな俺の言葉に、嬉々とした声で応える――。
『へへっ、勿論大丈夫よ? ……でも、あんまり女の子と仲良くなってるとIS起動させないからね』
『……おぉぅ、それされたら緊急時にピンチになるから勘弁を……』
『うふふ♪ 冗談よ♪ ――じゃあヒルト、いつも通りにね? 私もサポート出来るけど、今回はヒルトの試合を見させてもらうねっ』
そんな言葉を残し、聞こえなくなると――ハイパーセンサーに映し出されるシグナル。
一つ目が点灯すると、俺も鈴音も上空八〇メートル地点まで飛翔――直ぐ様二つ目のシグナルが点灯する。
ISを纏った為、夏の残暑は感じないものの、太陽の眩しさだけは変わらず俺や鈴音、IS学園を照らしている。
――そして、三つ目のシグナルが点灯するや、俺と鈴音、二人の実戦訓練が始まった――。
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