ターン34 鉄砲水と完全なる機械龍
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『ギャラリーなんざいらねぇぜ、ここで勝ったら官軍だ!』
「勝てば官軍、か」
この続きはなんだっけか。負けたら賊軍、だったかな確か。ここはひとつ、官軍になりたいもんだ。いや、こんな覚悟じゃだめだな。狙うは官軍ただ一つ、他の道なんて選択肢に入らないね!
「それじゃあ始めようか、カイザー………1学期に十代とのタッグデュエルではぼろ負けしたけど、僕はこの1年で大きく変わった、強くなった!それを今から証明してやる!」
「ふ、いいだろう。ならばその力、見せてもらう!」
「「デュエル!!」」
本来ならば先攻後攻はランダムで決まるシステムのデュエルディスクも、今回はちょっぴり特別仕様。なんと、指名された相手である僕が好きな方を選べるのだ。普通の相手ならば先攻をとるのが有利と一般的に言われているけど、相手はあのサイバー流。ここはひとつ、様子見も込めて後攻にしよう。
「僕は後攻を選ぶよ、カイザー。お先にどうぞ」
「ほう?ならば俺のターン、ドロー!サイバー・ラーバァを守備表示で召喚。さらに永続魔法、強欲なカケラを3枚発動。俺はこれでターンエンドだ」
サイバー・ラーバァ 守800
カイザーが先行で召喚したのは、まさにサイバー・ドラゴンの幼虫のようなこじんまりとしたイモムシ型機械。意外だ、たとえ先行であっても何かしらの大型モンスターを出してくることは覚悟してたのに。そしてもっと怖いのが、あの強欲なカケラ3枚同時発動。なんとかしてせめて1枚でも除去したいところだけど、今の手札じゃ無理か。でも当面の問題はあのラーバァだね。
「僕のターン、ドロー!」
ふむ、ちょうどいいカードが来た。今回は全体的に引きがいい気がする。というかこっちも引いたか、強欲なカケラ。なんだこのカケラ祭りは。まあ使わない理由はないしありがたく使っておこう。
「ツーヘッド・シャークを召喚してそのままバトル、サイバー・ラーバァを攻撃!」
あごの部分を半機械化した青い鮫が、まずは口の上半分でラーバァを一口で噛み砕く。よし、いい調子いい調子。
ツーヘッド・シャーク 攻1200→サイバー・ラーバァ 守800(破壊)
「さらにツーヘッド・シャークは、1ターンに2回の攻撃ができる!もう一回攻撃!」
「だが、サイバー・ラーバァもまた効果がある。このカードが戦闘で破壊された時、デッキから別のサイバー・ラーバァを呼び出す!」
「む、しつこいモンスターだね。まあいいか、攻撃しちゃって!」
ツーヘッド・シャーク 攻1200→サイバー・ラーバァ 守800(破壊)
先ほどとは逆の、口の下半分で2体目のラーバァを噛み砕くツーヘッド・シャーク。どうせ3体目が来るだろうと思っていたが、カイザーに動きはない。
「これで俺のデッキに
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