第三章
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かけてきた。何か目一杯無理をしてお洒落をしてきたって感じだった。髪型も聖子ちゃんみたいな感じに変えてきていた。どうやらマジらしい。
「まあ座ろうよ」
俺はそんな彼女に優しい声をかけた。
「それで話しようよ」
「は、はい」
何か大人のエスコートだった。自分でもよくこんなのができたと思った。
「まずはこんにちは」
「はい、こんにちは」
あらためて挨拶をした。
「それでですね」
彼女はおどおどして顔を俯けさせたまま言葉を出してきた。
「お手紙ですけれど」
「読んだよ」
俺は答えた。
「そうなんですか」
「うん」
にこやかな声で答えたつもりだ。けれど彼女はまだ戸惑っていた。
「それじゃあ」
戸惑いながら言葉を出す。
「あの、どうなんでしょうか。その」
「いいよ」
俺は自然にこう言った。
「えっ」
彼女はその言葉が信じられないようであった。ぱっと顔を上げてきた。
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