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鉄槌と清風
45部分:44:Bランク試験
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は此処で脱落しちゃうからね」

 「だな、あのレベルの魔導師だとちとキツイだろうけど」

 言ってる間に一瞬の隙を突かれ、ティアナが転倒、転びながら撃った射撃魔法は偵察用のスフィアを打ち抜いたらしく画像が途絶える。

 「ありゃ…偵察用の落ちたか?」

 「流れ弾みたいやね、とりあえずゴールの方でまっとこ」

 「そうだね、なのはがどうにかするだろうし」

 「んじゃ、俺ツヴァイの所行ってていいか、どうもヘリの中は狭苦しい」

 「はいはい、ツヴァイの邪魔せんときよ」

 「あいあい、んじゃな」

 ヘリのドアを開け、飛び出し、一瞬の青の光りに包まれ騎士甲冑を纏い、ツヴァイのそばへ。
 一瞬驚いたツヴァイだが、良彦だと気付くと、腰に手を当てながら。

 「もう、何しにきたですか良彦さん」

 と、一寸怒ったように言ってくる。

 「狭いと息が詰まるから出てきた、様子どうだ?」

 「はぁ…邪魔はダメですよ」

 「判ってるっての、で」

 「現在、大型オートスフィアを攻略している所です、ヘリの方も画像戻ってると思うですよ」

 「良いって、ふむ…ティアナが一人で…当たっても倒れないっていうか、幻術かこれ」

 「ですね、本命はきっと」

 画面の一個にスバルが映る、ウィングロードを疾走し壁をぶち抜いて、大型オートスフィアの元へ突撃。

 「ほ…中々面白いな」

 「いや、規定ぎりぎりと言うか違反ですよ」

 「ま、現場で規定とかないからなぁ」

 ティアナの幻術に翻弄されていた大型オートスフィアがスバルへ狙いを変える…その間に近づき、大型オートスフィアが張ったバリアをスバルが打ち砕く。
 大型オートスフィアからの攻撃をシールドで受け止め、左手に作られた青い魔力光の球体を、大型オートスフィアに押し付け…右手でその球体を打ち抜き叫ぶ。

 「ディバイーン…バスターーー!」

 押し付けられた超至近距離からの直射砲撃に、大型オートスフィアは青い魔力光に包まれて、そのまま爆発する。

 「今のディバインバスター、だよな」

 「そうですね、スバルさんはなのはさんに憧れてるらしいですから」

 「ほう、今度からかっとくか」

 「そんなこと言ってると、ヴィータちゃん関連でからかわれますよ」

 「いい加減なれたっての、そっちは」

 そんなことを言っていると、遠くから疾走音が響き渡る、どうやらスバル達が近いらしい…。

 「ちーと、早すぎじゃねーか、あれ?」

 「止まれ、なさそうですね」

 「はぁ…(なのは近くいるんだろ、ネット頼む)」

 突撃という言葉通りに疾走してくるスバルと、おぶられたティアナが慌てた顔をしている。

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