逃亡(後編)
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一通りの買い物が終わり、店を出た吹雪は、次に雑貨店を探す。
神様「えぇ〜。まだあんの〜Σ(-□-;)」
『良いから、来い』
一歩前を歩く吹雪に、神様は唯々、彼女の後ろを付いて行く。
―カラン、カラン―
扉を開けると、再び山びこ挨拶が店内に響いた。
神様「そう言うのが好きなの?」
ゴツゴツとしたアクセサリーや、ドクロや十字架の他に、
薔薇や蝶々をデザインとした物を手に取っていた。
『すいませ〜ん。コレ下さ〜い』
店員を呼び、難無く会計を済ませる。
そして、賑やかな街から離れ、海岸に出る。
神様「さっきの海兵の面影が、一切無いね」
『だろ?』
購入したコート、ヒールの高いブーツ。
そして、黒革のグローブを身に付ける。
神様「そう言えば、異世界人だってバラしたの?」
『いや。そんな面倒な事する訳無いじゃん』
神様「何で?」
断定する様に応える吹雪に、神様は不思議そうに尋ねる。
『命が惜しいからね』
吹雪は同じ様に、断定する様に応えた。
神様「吹雪は、海賊と海兵どっちに成るの?」
『どっちにも成らないよ』
すると吹雪は、紙袋に入っている海兵の制服を、地面に投げ捨てた。
『ウチは、唯の傍観者だ』
そう言うと、吹雪は、紙袋にマッチの火を付けた。
神様「んで?これからどうするの?」
腕を組みながら、吹雪に尋ねる神様。
『先ずは、金稼がないと』
一息吐きながら、この後を考える吹雪。
神様「吹雪は歌好き?」
『まぁ、うん』
突然の質問に、吹雪は曖昧に応える。
神様「なら、それを活かして稼いだら?」
『あぁ〜。な〜る程』
納得すると、吹雪は再び街に向かった。
to be continued
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