15話
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器に姿を変え、迫り来る原始的生物を無残に撃ち殺していく。
亡蟲の肉が弾け、血が赤い大地を濡らしていく。
森中から響き渡る砲声に紛れて、亡蟲の悲鳴のような咆哮が虚しく響き渡った。
『どうですか、カナメ。心配ないと言ったでしょう』
自信に満ちたラウネシアの声。
『亡蟲の武器は、その繁殖力です。彼らの知能自体は大した事がない。私は外殻に砲術能力を持つ植物を集中させることによって、森に入る前に殲滅を図るようにしています。現時点における脅威は数少ない航空部隊だけです』
「……そうですね、ラウネシアの火力は予想以上です。これでは亡蟲は手出しできないでしょう」
ボクはそう答えながら、薄い笑みを浮かべた。そして、思うのだ。
やはり正しいのはラウネシアではなく、由香の方だった、と。
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