言葉のナイフ
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『ねぇ、一つ質問』
ここで、ムウマから三大将に、ある質問が出る。
『3人はさ、人殺した事ある?』
三大将「!!?」
平然とした表情で聞くムウマに、3人は思わず驚く。
青雉「…まぁ、殺して無いとは言えねぇな」
赤犬「正義の為だ」
黄猿「海賊を捕まえるのが仕事だからねぇ」
それでも、3人はそれぞれ答えを言う。
『ふーん』
薄っぺらな返事で応えるムウマは、更に言葉を繋げる。
『罪悪感とか無いの?』
三大将「!!?」
グサリと突き刺す様に、ムウマは3人に突き付ける。
『幾ら正義の為でもさ〜、良くそんな平気な顔で居られるよね〜?』
意地悪そうに言うムウマに、3人は珍しく、ズキッと胸を痛める。
『海賊って言っても、人に変わり無いじゃん』
青雉「確かにそうだけど…」
ムウマの言葉に、上手く答えられない青雉。
『じゃあ…』
次の瞬間、彼女の口から出た一言に、背筋を凍らせる。
『その殺された海賊と親しい人達に、相当恨まれ、憎まれてるんだろうね(妖笑)』
三大将「っ!!?」
余りの歪(いびつ)な笑いに、3人は言葉を詰まらせる。
『だから大人は嫌いなんだよ』
ボソリと本音を吐き捨てると彼女は、ソファーから立ち上がった。
『じゃあね』
短い言葉を言うと、ドアが開かれ、直ぐにバタンと閉じられた。
to be continued
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