異世界事情
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『海軍本部って事は、三大将居るんじゃね?』
ムウマは、腕を組みながら、建物の中を探索していた。
?「あらら〜?見た事無い子だな〜」
するとそこへ、やる気の無さそうな表情を浮かべる、大将青雉に出会した。
『おぉ!本物のクザンだ』
青「何で俺の名前…」
『まぁ、有名人だからね。サカズキも、ボルサリーノも知ってるし』
青雉「もしかして、ガープさんがさっき言ってたお嬢ちゃんか?」
『いや、知らねぇよ』
青雉の応えに、思わず毒を吐くムウマ。
青雉「まぁ、その…アレだ。立ち話もなんだ。部屋に来るか?」
ムウマは、青雉の後ろを付いて行き、部屋へ向かった。
?「遅いぞ、青雉」
?「待ちくたびれたねぇ」
青雉「悪ィ、悪ィ」
聞き覚えのある声に、ムウマはピクリと反応する。
『早く入れよ』
青雉「あだっΣ」
ムウマは、後ろから青雉の腰をドカッと蹴り飛ばす。
青「何すんのよ。ムウマちゃん」
『何がムウマちゃんだ。虫酸が走る』
お構い無しに、青雉に毒を吐くムウマ。
?「お前さん、見掛けん顔じゃな」
『こんな簡単に本人に会えるとは…。怖い位』
「「??」」
ムウマの一言に、疑問符を浮かべる二人の男。
『赤犬と黄猿でしょ?』
赤犬「年上に向かって、その口の聞き方はなんじゃ」
大将赤犬は、椅子から立ち上がり、ムウマに近付く。
『ウチ海兵じゃないし』
青雉「この子は、ガープさんが拾ったんだ」
すると、赤犬は納得したのか、再び椅子に座る。
ムウマは、三大将の向かい合う様に、ソファーに座る。
黄猿「名前は?」
『ムウマ』
赤犬「両親は居ないのか?」
『居るよ。けど、今はウチしか居ない』
赤犬「海賊に殺されたのか?」
『ううん。ずっと遠いトコに居る』
幼い子供の様に話を進めるムウマ。
『…でも、もう二度と会えないかも』
目線を天井を変えて、話を続ける。
青雉「どういう事だ?」
『“此処”に居ないから』
目線を戻し、ハッキリとした言い方に、赤犬が質問する。
赤犬「寂しくないんか?」
『意外とね』
淡々と応えるムウマに、妙な違和感を覚える3人だった。
to be continued
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