第3部:学祭2日目
第11話『猛撃』
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「じゃあ、中止にしないと……」
「いや、続ける。」七海は悪びれていない。「もともと桂には嫌な目にあわされっぱなしだし。
ところで、昨日の『黒子のバスケ』見たか? ようやくアニメ化されてうれしいんだけど……」
言いかけた時。
呆然となってしまう。
目の前に、ムギが来ていた。彼女が来ていたのには驚かないのだが、
両隣に、スキンヘッドでサングラス、スーツ姿で黒ネクタイの男が2人。
無表情だが長身で、ガタイもいい。
「あ、おはよう、ムギさん……その人たちは……」
「甘露寺さん、こちらは私の会社のSPです」
「え、SP!?」
「驚かなくていいですよ。ほんの1000人連れてきただけですから。桂さんをとらえるためには、このくらい必要でしょう」
SPの男がひゅうと指笛をならすと、あとから同じような顔の、同じような体格の男が何人も出てくる。
何グループ、何百人と。
「まだ沢越止の逮捕状は出てないけど、準備しておくにこしたことはないわ。みんな位置について」
「了解」
ザッザッザッザッ。
SPたちは、冷徹なムギの声に返事した後、物々しく校舎内に入っていく。
その中では、校庭や校門に位置して、動かなくなる人もいる。
七海達はそれを唖然として見送った。
「あたし、とんでもないやつ味方に引き入れちゃったかなあ……」
七海の呟きを、ムギは聞きとり、
「大丈夫です。貴方が私にしたことは黙っててあげます。
私は貴方のことが、好き『でした』から」
そう言ってムギは、SPのリーダーのところに行く。
「やっぱり、あたしを恨んでるよな」
七海の声も、聞かないままで。
SPは学校のいたるところに配置され、生徒達がけげんな表情で見るようになっている。
皆無表情だが体格がよく、グラサンをかけたスキンヘッド。
梓はこっそりと榊野の校門まで来たが、入口だけでSPが6人ほど後ろ手で待機しており、その多さに唖然となった。
「中野、」同じく待機していた七海が、梓に声をかける。ムギはすでにどこかへ行ってしまっていた。「あれはムギさんの会社のSPみたいなんだけど。」
「ムギ先輩の……?」
呆然となった梓は、思わずムギの携帯に電話してしまう。
「もしもし」
「あ、梓ちゃん?」受話器の中のムギの声は、結構しっかりしている。「今会社のSPと話し合っているところ」
「SPはわかるけど」梓は呆れつつ、「何でこんなにSPが多いんですか? 絶対皆怪しい目で見ますって」
「大丈夫。それに沢越止を逃がさないためには、これくらい必要だから。すでに桜ケ丘生徒の一部が、彼に襲われたって話だし」
背筋に寒気を走らせ、梓は電話を切った。
「ムギさん、なんて言ってた?」
七海が気になって聞いてくる。
「沢越
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