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DOGSvsCATS
第三章
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処までもふざけた野郎だぜ」
「手前等・・・・・・」
 奴は一転ギラギラする怒り狂った目で俺を見てきた。
「何故ここにいやがるんだ」
「決まってるだろ?わかってたんだよ」
「わかってた!?」
「手前の考えることはお見通しなんだよ」
 また奴に言ってやった。
「どうせこんなことだろうと思ったが予想通りだったな」
「ちっ・・・・・・」
「これで全員だ」
 俺の横に六人揃った。これで七人全員だ。
「やるぜ。いいな」
「数なら負けちゃいねえ」
 奴はここでも数を頼んできた。他の奴等も同じ感じだ。けれど怯んでいるのがはっきりわかる。満月の光に照らされたその顔からはっきりとわかる。
「こうなりゃ好都合だ。こうなりゃよ」
「やるっていうのかよ」
「そうだ。総力戦ってやつだ」
「そうかよ。じゃあ容赦はしねえぜ」
「おい」
 ここでドッグスのメンバーの一人が俺に声をかけてきた。
「ほら、これだ」
「おう、悪いな」
 鉄パイプだった。それを受け取る。
「行くぜ。数は向こうが圧倒的に多いけれどよ」
「そんなの答えは出てるだろうが」
「なあ」
 けれどメンバーは皆勝てると疑っていなかった。これも根拠があった。
「犬は猫に負けたりしねえよ」
「勝つのは俺達だ」
「勝ったら本当にパーティーだぜ」 
 ここで皆に言ってやった。
「いつもの店でな」
「ああ」
「来な」
 俺は手で招いて奴等を挑発してやった。
「相手してやるぜ」
「手前、こけにしようってのかよ」
「俺達キャッツを」
「だから言っただろ?」
 余裕たっぷりの声で返してやる。
「猫はよ、犬の相手にはならねえんだよ」
「そうかよ、じゃあよ」
「ここで死ねよ」
「やるぜ」
 向かって来た野良猫共を見つつ仲間達に話す。
「パーティーだ」
「ああ、やるか」
「今からな」 
 こうして派手な喧嘩をはじめた。それが終わってから俺達はそのバーに集まった。扉に手をかけてみるとすうっと開いた。マスターは約束を守ってくれた。

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