第162話 『浮上板』
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チャ「さぁ、各ギルドからの出場者が決まりました。大魔闘演舞オープニングゲーム、『浮上版』、そのルールとはっ!?」
チャパティ・ローラの実況が会場中を興奮させる。観客は妖精の尻尾ほどではないが大騒ぎだ。
グ「ったく、相変わらず元気な実況だぜ。」
ショ「すごい気合入ってるな。」
会場のど真ん中には、『浮上板』に出場するグレイ、ショール、ジェニック、ハマナス、イエーガ、アチュール、コネティ、アニー、ユウカ、レン、アンナ、カイがいた。
ユウ「毎年あいつが実況をやってるんだよな。」
レ「俺達はもう聞き慣れちまったぜ。」
イエ「俺はあいつの実況が上手いと思うぞ。」
すると、石造りの観客席の下にある出入り口から大魔闘演舞のマスコットキャラクター、マトー君がちょこちょこと歩いて来た。マトー君は『浮上板』の出場者の前で立ち止まると、
マト「では、大魔闘演舞オープニングゲーム、『浮上板』のルール説明・・・」
コ「ちょっと待って下さい。イヒヒ。」
マトー君の言葉に割って入ったのは、死者の仮面のコネティだ。口元だけが見える不気味な仮面を着けていて、白い歯を見せて不気味に笑う。コネティは隣にいるグレイとショールを見ると、
コ「いくら大魔闘演舞の主催者側からのお願いだからと言って、同じギルドから2チームも参加するのは、他のギルドに対して有利過ぎるのでは?イヒヒ。」
グ「ア?何か文句あんのか?」
ショ「妖精の尻尾は頼まれた事を引き受けただけだ。」
グレイとショールもコネティを睨み返す。が、コネティは普通に「イヒヒ。」と不気味に笑うだけ。すると、
アン「良いじゃない。2チームでも。」
先程妖精の尻尾に宣戦布告を出した銀河の旋律のアンナが口を開いた。アンナは目に掛かった前髪を払いながら、
アン「主催者さん達も、大魔闘演舞を盛り上がらせる為に頼んだ事なんだから。出場する側の私達が、今更鳥みたいにピーチクパーチク文句を言うのはどうかと思うけど。」
コネティをバカにしたように嘲笑う。アンナだけではない。
ジェ「俺も別に良いぜ。」
ハマ「私もでございます。」
イエ「俺も構わねぇだ。」
アチュ「俺も。逆に面白くなりそうだぜ。」
アニ「私も良いよ〜♪」
ユウ「俺も反対はしねぇよ。」
レ「俺も。べ、別にお前等の為に良いって言ってるんじゃねぇからな。」
カ「同じく・・・」
コネティ以外、反論する者は誰一人いなかった。
コ「ちっ。」
コネ
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