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転生とらぶる
スーパーロボット大戦OG外伝
0505話
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すぐにまた俺達を裏切る気か!』

 カイにしてみれば浅草で騙され、そしてバルトール事件解決に協力したかと思ったらこの様だ。怒鳴りたくなるのも無理はないんだろう。

「一応言っておくが、フィリオ・プレスティはあくまでも有志の協力者であって軍属ではない筈だが?」
『だからと言って、力尽くで連れ出されたのを黙って見ている訳にもいかん』
「その件に関しては俺も理由を知ってはいるが、家族同士のプライベートな問題も関わっているから迂闊には話せないな」
『貴様!』

 更に怒鳴りつけようとしてくるカイだったが、そこへ強引に言葉を割り込ませる。

「だが、そうだな。フィリオ・プレスティと親しいツグミ・タカクラに聞けば恐らく事情は話して貰えるだろう。フィリオ・プレスティが暫くテスラ研を休んでいた件と、俺達シャドウミラーがラミアのような人造人間を作りあげる技術を持っていると知れば大体の予想は付く筈だ」
『それを……貴様等の言い分を信じろと?』
「別に無理に信じる必要は無い。だが、こちらにもこちらの事情があってな。プレスティ兄妹をそちらに引き渡す訳にはいかない」
『ならば、オウカ・ナギサはどうするのだ? フィリオ・プレスティは確かに善意の協力者という存在であるのは事実だ。だが、オウカ・ナギサは歴とした連邦軍の軍人であり、さらに言えば特殊戦技教導隊の隊員で、俺の部下でもある』

 フィリオの件で責めるのは難しいと思えば、オウカの方で来るか。この辺、さすがに年の功と言うべきだろうな。

「さて、その辺については俺も詳しくは知らないな。完全に想定外の出来事だったからな。だが、詳しい事情を聞いてからどのような対応をするのか決める事になるだろう」
『……この件については上層部に報告せざるを得ない。そう思ってくれ』
「だろうな。それについてはしょうがない。何もこの件を隠し通せとは言わないさ。そっちはそっちで適切な対応をすればいい。こっちもイスルギ重工を通してそちらに対応させてもらう」
『ぐっ、了解した!』

 不機嫌そうに怒鳴り、通信回線を切るカイ。
 既に何も映っていない通信モニタを見て、思わず溜息を吐く。
 またミツコに骨を折って貰うことになりそうだな。しょうがない、取引材料としてハロウィン・プランのデータ辺りを提供するか。以前約束した転移札に関してもまだ渡してなかったしな。
 ……何だかんだ言いつつも、向こうに手間を掛けさせてどんどんこっちの手札が減っていっている気がする。まぁ、ある程度はしょうがないんだが。
 再び溜息を吐き、こちらへと視線を向けている艦長に声を掛ける。

「スレイが帰還したら俺の部屋に寄こしてくれ。オウカとフィリオ・プレスティの2人も一緒にな」
「……よろしいんですか? 今回の件、私としてもイスルギ重工の方
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