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『曹徳の奮闘記』改訂版
第十二話
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「はいはいはいはいはいーーーッ!!!」

「グァッ!?」

「ゲベッ!?」

「アベシッ!!」

 いきなりの趙雲が参戦して、次々と黄巾兵士を倒していく。

「まさか趙雲がいるなんてな………」

 イレギュラーの俺やクロエ達がいるからせいだろうか?

「えぇい、考えんのは後だ後。ロッタ無事 かッ!!」

「あ、長門。私は大丈夫だよ」

 見るとロッタには傷はついてないな。

「やっぱロッタにはまだ早かったかな?」

「……フ、フン。今回はたまたまなんだからねッ!!」

「分かった分かった」

「そこの貴殿ッ!! 少しは私の助太刀をしてくれないかッ!!」

 おっと。

「悪いなッ!!」

『ギャアァァァッ!!』

 俺は趙雲がいるところまで走って、囲んでいた黄巾兵士達に袈裟斬りで斬りつける。

「ほぅ。中々面白い技ですな」

「そりゃあどうも」

 俺はそう言いながら黄巾兵士を斬る。

「俺は王双。俺の背中は預けたぞ趙雲」

「任されよッ!!」

 俺と趙雲は黄巾兵士達に突撃をした。

 そして黄巾軍が全滅するのは約三時間もか かった。





「ふぅ………」

 俺は水を飲む。

 本当は祝杯として酒でも飲みたかったけどもうすぐしたら帰るしな。

「あ、此処でしたか」

「ん? あぁ楽進か。どうした?」

 休憩をしていると、楽進達三羽鴉と趙雲が やって来た。

「王双殿。助けてくれてありがとうございました」

「いや、逆に俺が頭を下げないとアカンよ。村を守ってくれてありがとう」

 俺は四人に頭を下げる。

「い、いえそんな。私達はたまたま立ち寄っただけですから……」

「いやいやそれでもだ。それに楽進達は義勇軍だろ?なら、村を守備してくれた御礼っちゃあなんだけど、武器と食糧を提供するよ。趙雲は路銀か?」

「ほぅ。何故路銀だと?」

「多分、メンマの買い過ぎだと思ってな。俺も旅をしていた時に趙雲の噂を聞いた事があってな。まぁ武芸はかなり強いんだけど、好物がメンマという女性がおったくらいしか知らんかったけどな」

「ほほぅ、私も中々の人気ですな」

 趙雲が笑う。

「それでどんだけ欲しいんだ?」

「……いえ。そうではないんです」

 ……どゆこと?

「私達、義勇軍を袁術軍に加えてくれません か?」

「………何?」

 うっそぉ……。

「それは……本気なんか?」

「はい。それに私は貴方に借りが出来ていま す。馬元義は貴方が討ったのに、私と偽って言いました」

「あれは止めをやったのは楽進だと思って言ったまでだしさ………」


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