第6章:女の決意・男の勘違い
第18話:プレゼント攻撃
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促され、シン君は納得し切れてないままリュカに戦いを挑みに行く。
「助かったわウルフ君、ありがとう」
「いえいえ……美女のピンチに駆け付けるのはイケメンの宿命ですからね。師匠からそう習いました(笑)」
まったく……この子は完璧にリュカの弟子だ。
「にしても、トルネコさんも露骨に取り込みに来ましたね。もっと時間をかけようとは思わないのかな?」
「それはしょうがないわよ……我々グランバニア勢は、何れこの時代から居なくなるんですからね。少しの時間も無駄にしたくないんでしょうね。まさにタイム・イズ・マネー……商人の考える事何て同じなのよ」
「おやおや……随分と商人の思考を理解されてるんですね」
「私は幼い時、宿屋の娘だったのよ。時間はダイヤモンドより貴重だと考えてたわ! まぁ遠い昔の事だけどね」
「“遠い昔”ですか? つい最近の事でしょ(笑)」
「貴方は本当に良い子ね。こんなオバちゃんにお世辞を言うなんて」
そう言ってウルフ君の事を抱き締める私。
「ちょっ……止めて下さいよ! マリーやリューノ……それにリュカさんだって見てるんですよ! 事情を解ってないあの連中が勝手な妄想で怒るじゃないですか! 助けたのにこの仕打ちはないでしょう……」
「助けてもらったのは事実だけど、リュカの事を悪く言った罪は許されないのよ。後ろで睨んでるお嬢ちゃん達に、後ほどお仕置きされちゃいなさい?」
慌てて私のハグから逃れたウルフ君に、意地悪く恩を仇で返しちゃいます。
「まったく……ポピーさんがアレなのは、リュカさんだけの所為じゃないですね。しっかりと母親の影響を受けてますよ」
「あらぁ……だとすると、マリーにも気を付けないとダメなんじゃないの?」
「アイツは大丈夫です。意外と小心者ですからね……常識を逸して大きく見せようとしてますが、意外と扱いやすいタイプなんです。ご両親とは大違いだ……」
ふふふっ……口が減らないのも師匠譲りかしらね?
ビアンカSIDE END
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