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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第248話】
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数分のポテトサラダを盛り、粉吹き芋も別の皿に盛り付ける。

 俺はシンプルながらもこの粉吹き芋が好きだったりする。

 まあ塩胡椒かけて食べたりもするが。

 最近のだと粉を吹かない見崩れしにくいジャガイモが多いから大変だ。

 そうこうしている内に、リビングのテーブルを埋め尽くす勢いで各人が作った料理の皿が並べられていく。


「へへっ、これだけの料理が揃うってのも壮観じゃない、お兄ちゃん?」

「……まあな。 学園のテーブルより大きいからな」


 まるで一種のパーティーの如く――は言い過ぎかもしれないが、それぐらい見事なほど料理が並んでいた。


「うふふ、ヒルトさん。 わたくしが作ったハッシュドビーフ、どうぞ召し上がってくださいな♪」


 見た目も香りもハッシュドビーフそのもので、未来のサポートがあったとはいえ流石にセシリアの吸収力は凄まじい。

 ……アレンジしたり、色が違うからと変に付け足したりしなければ彼女も普通に料理が作れるという事が証明されたと言っても良いだろう。

 ……一時の優しさで不味いと言わずに美味しい美味しいって食べ、後で真実に気付くよりはやっぱり言って良かったと思う瞬間だ。

 ……一夏には酷い奴だなって言われたが……、結局どちらが正しいか何てのはセシリアが決めることだからな。


「おでんというのは中々に珍妙だな。 ……バーベキューによく似ている。 そうは思わないか、ヒルト?」

「……その刺し方だと完全にバーベキューだがな。 てか漫画みたいなおでんだな」


 上から大根、卵、竹輪、蒟蒻を一本の長い串に刺しているのだが。

 確か煮込んでた筈なのに焼き色がついた具材は何事かと思う。

 ……もしかすると、俺がニュース見てるときにこっそりバーナーで炙ったのだろうか?

 とりあえずおでんを元に戻すと、母さんの作った鮭の煮付けを見る。

 鮭の煮付けという物自体、食べたことがないのだが……。


「うふふ。 初めて挑戦したから上手くいったかわからないけど、味見したら美味しかったから大丈夫よぉ♪」


 自信たっぷりに胸を張る母さん。

 ゆったりした服ながらもぷるんっとたわわに実った乳房が弾んだ――母親ながら、目の毒になる気がしなくもない。

 それはそれとして、鈴音が作った料理を見ると――。


「ふふん。 どうよヒルト。 あたしの肉じゃが、美味しそうでしょ? 感謝しなさいよ、あたしの手料理が食べられるんだから」


 無い胸を張り、えへんと自信満々の鈴音だが――。

 肉じゃがのジャガイモはかなり小さく、ブロック状のビーフよりも小さいとは……。

 ……煮くずれではないのだが……見た目がちょっと悪
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