第十一話
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グアァァァァァッ!!」
馬元義は左手で切断された右手を押さえながら悲鳴をあげる。
「今だ楽進ッ!!」
「はいッ!! ハアァァァァァッ!!」
楽進はそのまま馬元義を右ストレートで倒した。
「ガハッ!!」
「止めや馬元義」
ザシュッ!!
俺は馬元義の首を斬り落として高々と掲げ た。
「黄巾軍の将である馬元義は義勇軍の楽進が討ち取ったァーーーッ!!!」
俺はそう叫んだ。
「ヒイィィィッ!!」
「馬元義様がやられたぞッ!! に、逃げ ろッ!!」
将を討たれた黄巾軍は慌てだす。
「今じゃッ!! 奴らを一匹足りとも討ちもらすなッ!!」
零が叫ぶ。
「やあぁぁぁッ!!」
ガキイィンッ!!
ロッタが黄巾兵士の剣を杖で弾き飛ばす。
「ヒイィィィッ!!」
剣を弾き飛ばされた黄巾兵士は慌ててロッタから逃げていく。
「…はぁ…はぁ…」
ロッタは止めを刺そうにも刺せなかった。
「……やっぱり……私に人は……」
クロエは戦争を経験していたせいか、人を斬るのに躊躇はしなかった。
むしろ、クエストしている時と変わりない。クロエは自分が殺さねば自分が殺されるからであると分かっていたからだ。
「この女ッ!!」
他の黄巾兵士がロッタに斬り掛かろうとする。
「ロッタッ!! ちぃ、邪魔だぞ貴様らッ!!」
近くにいたクロエがロッタを助けようにも他の黄巾兵士達に阻まれる。
「そりゃあッ!!」
「あッ!?」
ロッタの杖が弾かれて、クルクル回りながら地面に突き刺さった。
「死ねやッ!!」
「………ッ!!(ゴメンクロエッ!!)」
ロッタは目を閉じた。
ザシュッ!!
「グアァァァァァッ!!」
目を閉じていたロッタの顔に何かが降りかかる。
それは黄巾兵士の血であった。
「無事かな少女よ?」
ロッタが目を開けると、槍を持ち、白を強調する女性がいた。
「我は常山の趙子龍ッ!! たまたま村に立ち寄った縁だが義勇軍と袁術軍に助太刀いた すッ!!」
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