第四十四話「過去編・最初の突然変異種」
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その時………
ザザッ ガガッ
ブランクが持っている無線機に、ノイズ混じりの通信が入ってきた。
『全兵士に緊急で指示を出す!』
『至急、日本支部に戻れ!!未確認の怪物が集まり始めている!!』
『我々の戦力を集結させ、怪物共を叩き潰す!!』
「おい……これはどういうことだ?」
フィリップが不安を隠せない表情を浮かべてブランクに聞いた。
「…………分からない。だが司令の命令だ。行こう」
一切の迷いの無い表情で、ブランクはフィリップを連れ日本支部へ向かった…………
ーーー【日本支部・装甲壁前】
本部の兵士達が、日本支部の装甲壁前に集結した。
一足遅れてブランクとフィリップが走って来た。
「到着しました、司令」
「よし、ブランクもフィリップも無事だな……説明するより、見てもらった方が早い」
「……………あれを見てくれ」
ヴェールマンの視線の先には、筋肉が剥き出しになったゴリラのような化け物が、感染者の死骸を
ボリボリと音を立てて喰らっていた。こちらには目もくれない。
「おいおい………なんなんだ?あの化け物は………」
兵士の一人が、突然変異種を見てふと呟いた。
その瞬間………
突然変異種が、その紅い眼をギョロリと兵士達に向けた。
「グギギッ、グガガガガッ」
耳障りな唸り声は、獲物を前に笑っているようにも見えた。
「総員、戦闘態勢!!この化け物から日本支部を死守するんだ!!」
「「了解です!」」
ヴェールマンの指示とともに、突然変異種との最初の戦いが始まった………
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