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ソードアート・オンライン stylish・story
第四十六話 全て終わって
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け、それをほぼ100%成功させてきた【真紅の狩人】の修也もSAOに響いていたのは確かだった。

「俺はただ仕事をやっていただけだ。それに比べたらお前の方が立派だったぜ?明日奈」

「でもその勇気をくれたのは、キリト君とお兄ちゃんだよ?」

明日奈が修也の顔を覗き込むように顔を動かし笑顔で自分の考えを述べる。
修也もSAOに入る前にはあまり見なかった明日奈の笑顔が返ってきた事には大きな嬉しさがあった。

(SAOで失う物もあったが、得る物もあったみたいだな。あの出来事は完全に悪だと決め付けるのは早とちりって訳か)

修也はフッと軽く笑みを零し答える。

「そうか。こんな俺でも役に立つ事があったんだな。兄としては嬉しい限りだ」

「あっ!!そうだ。キリト君には言って、お兄ちゃんには言ってなかった事があった」

修也は明日奈の忘れていた事に少し首を傾げていると・・・

「助けてくれてありがとう、修也兄さん」

明日奈の笑顔のお礼に修也は自分の右手を明日奈の頭の上に優しく乗せる。

「どういたしまして、世話かけ妹」

(お兄ちゃんから頭を撫でられるのって久しぶりかも)

明日奈は修也の頭摩りに軽く俯き、懐かしい安心を感じていたが・・・

「って!子供扱いしないで!!」

ハッと我に返り、急いで修也の手を振り解いたが修也はクスクスと嘲笑を浮べていた。

「ん〜?でも満更じゃないって顔してたぜ?お前」

「う〜〜〜!!!バカァァァ!!!」

図星だったのか顔を赤くして行き、声を張り上げ右のストレートを修也の頬に打ち込んだ。
勢いがあったのか修也はイスから転げ落ちてしまった。

「痛つつ。でもそれだけ元気がありゃ、完璧に動けるようになるのも遅くないかもな」

殴られた頬を押さえながら、妹の復帰を喜んでいた。
その後は明日奈のリハビリにも付き合い、今日一日は明日奈に付き添ったそうだった。
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