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ソードアート・オンライン stylish・story
第四十六話 全て終わって
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ってるもんね」

「初めは酷かったよなー、俺。包丁の扱いに慣れてなくて指切った時は痛かったの何の」

修也は中学生で料理もまだ全然出来なかった頃の話で、小腹が空いた明日奈と修也は食べ物を探していたがその時は丁度レトルトも切らしていたらしく、あったのはリンゴだけだった。仕方なく修也が剥く事になったのだがぎこちなく挙句の果てには自分の指を軽く切ってしまうと言う仕舞いになってしまった。

「あの時のお兄ちゃんの顔と悲鳴を思い出すと・・・ぷっ、あはは」

「人の不幸を笑うのはどうかと思うぞ?ほら、出来た」

思い出し笑いをしている明日奈を少し眼を細めた修也が言い聞かせるがそんな事を言っている間に修也はリンゴの皮剥きを終え、八等分に切り分けていた。そしてそれを紙皿に乗せると明日奈に差し出した。

「ありがとう。でもどうせならウサギが良かったかな〜」

「・・・お前。それ俺が食って、持ってきた果物も持って帰るぞ?」

「嘘嘘。冗談だから。普段からかわれてきたそのお返し」

「はあ・・・妹にしてやられるとはね。どうしてこうなった?」

今回の見舞いはからう事も考えてきたのだが、逆に修也が明日奈にからかわれる事になってしまう事になるとは本人も思いもしなかっただろう。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

少しの間食を終えた後、天気が良いので外に行かないかという修也の提案に明日奈は賛同した。とは言え意識を取り戻して数週間しか立っていない為、身体は筋肉萎縮が完全に治っていなかった。勿論リハビリをやっているが女性である明日奈は回復は男性よりは遅いみたいだった。しかし点滴は取れているためそれ以上に動き難くなる事はなかった。
なので明日奈は車イスで外に出る事になった。担当医師には修也が付き添うと言う事で許可を貰った。
修也は車イスを動かし、病院の中庭にやってくると空いていた長イスに腰掛けることにした。明日奈が車椅子から降りる時は修也が肩を貸し、ゆっくりと椅子に座った。その隣に
修也が腰掛ける

「う〜ん。良い天気!」

病室に篭りがちだった明日奈は外の空気を吸い、上半身だけ背伸びをする。

「だな。今は1月の終わり頃で気温も寒いと思っていたが日が照って良い温度になってる。絶好の散歩日和だ」

「本当に戻ってきたんだね・・・現代に」

明日奈がSAOでの日々を思い出したのかそう呟く。

「だな。思えばSAOでの日々は大変だったが、生きがいはあったな」

「お兄ちゃんの名前は知らない人は居ないって位知れ渡ってたしね。私も血盟騎士団の副団長と言う事で知られてたみたいだったけど、お兄ちゃんには敵わなかったな」

明日奈の名前は和人の【黒の剣士】同様に【閃光】と言う名前でSAOの中で響き渡っていたが様々な人から依頼を受
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