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『八神はやて』は舞い降りた
第1章 悪魔のような聖女のような悪魔
第13話 見習い悪魔は赤龍帝の夢をみるか?
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「ここが、堕天使が占拠している教会――と、一誠の情報通りね」

「――では、まずは結界を張らないとね。シャマル、頼んだよ」


 リアス・グレモリーの言葉に応じて、シャマルに封鎖領域の展開を頼む。
 いまボクたちは、問題の教会前にいる。
 兵藤一誠の決意を聞いたグレモリー眷属は、転移魔法陣でこちらにきた。
 続いて、シグナムたち3人も、転移魔法陣を利用したふりをして転移してきた。
 まあ、あの魔法陣は、悪魔専用なので小細工がどこまで通じるかは不明だが。


「ええ、任せてはやてちゃん――クラールヴィント!」
『Gefangnis der Magie』


 本当は、放課後部室で、アーシアの救出を主張する兵藤一誠対して、グレモリー家の立場から戦争になりかねない、と、一度断る。
 一人だけでも突入しようと焦る兵藤一誠の頬を一発叩くと言葉を続けるのだ。
 「リアス・グレモリー」個人として、全員でアーシア奪還に向かう、と。これが本来の原作の流れだった。


「よし、これでいくら暴れても、現実世界には何の影響もなくなる。存分に暴れてこい、兵藤くん」


 しかしながら、原作とは異なり、ボクたち八神一家がいる。
 ボクがアーシアと親しくしていることは、予めリアス・グレモリーに伝えておいた。
 彼女の様子も詳細に伝えておいたから、少なくともアーシア個人に非がないことはわかる。
 さらに、アーシアの性格や堕天使が彼女を利用して何か企んでいるとわかれば、情の深いグレモリー眷属なら助けに行くだろうと踏んでいた。


「うし。任せてといてくれ。いくぜッ!」
『Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!Boost!!』


 突入していく兵藤一誠。並走する木場祐斗に続いて、シグナムとザフィーラが続く。
 教会の周りを、残ったリアス・グレモリー、姫島朱乃と護衛の塔城子猫が囲んでいる。
 ボクとシャマルも彼女たち傍で控えている。


「――堕天使たちの増援は心配しなくていいのね?」

「封鎖領域で遮断しましたから、外部との連絡はとれないはずです。結界自体の強度も上げてあります。侵入者も感知できますよ」

「パーフェクトだ、シャマル」

「でたらめね。あなたたち」


 リアス・グレモリーは、驚きともあきれともつかない嘆息とともに吐いた呟きが聞こえる。
 そんなに褒められると照れるじゃないか。
 やはり、家族が褒められると、八神家の家長としては嬉しいね。


 ――――今回、八神家一同も全面協力している。


 リアス・グレモリーが突入する決意を固められたのは、ボクたちの存在も大きいはずだ。
 充分な戦力があり、堕天使の連絡を断ち増援を防ぐ手立てもある。
 あ
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