第六話 Granza
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でも同じだ! 体張って狩らないと、稼がないと、努力しないと、永遠にゲームクリアなんてのは訪れねぇんだよ!
生きていけないんだよ!!!
さぁ努力をしよう、さぁ仕事を始めよう、さぁ働こう。
今月の俺は、ちょっとマジだぜ。
6月下旬、金曜日。
ステータス、俺のレベル55、グリュンヒルLv53、防具、武器共に現段階で最高クラス。
大剣スキルも800突破。
スキルも大幅に増えたし、攻撃力も圧倒的に上昇した。
グリュンヒルのスキルも増えたが、スキルの危険度はさらに上がった。
前々から思っていたが、グリュンヒル特有のスキルは殆どが諸刃の剣だ。
自分を代償にして、一撃に全てを賭けるスキルが多い。
デスゲーム化したSAOとは相性が最悪と言える。
殆どの剣士はこんな危険なスキルばっかつくグリュンヒルなんか使いたくないだろう。
俺くらいなもんだな……ここまで強化して使ってるのは。
しかし、一気に狂ったようにレベル上げしたお陰で、一気に所持金が減った。
どうも、本気で戦闘を行うと燃費が悪い装備ばっかつけてるみたいだ。
だから慢性的な金欠に陥ってるんだよな……俺。
天乃に交渉して、ギルドでやってる酒場から得てる財源からの個人への配分。
まぁ所謂給料みたいなもんだが。
それを少し上げてもらおう……。
あいつも強化武器使ってるし、俺の辛さはわかってくれるハズだ……。
さて、そろそろ時間だ。
13層のフィールドで玖渚を探すと、結構すぐに見つかる。
「よう、どうだった?」
「やぁ。 情報はバッチリ。 けどまぁ、内容まではわからなかったけどね。 受注NPCは13層の裏路地にいる白いローブ被ったオッサン。
今日の夜10時からしか出現しないから、見ればわかるよ。 で、クエスト開始場所は……1層、石碑の前」
そんな玖渚の言葉を聞いて……いよいよマジで嫌な予感しかしなくなった。
検討は、なんとなくついてるが……。
そんなことがあっていいのか?
そんなことがあってたまるのか?
まぁ……でも、最悪、そういうことなんだろうな。
俺は玖渚をフィールドに置いて、街へと入り、裏路地でNPCを探す。
すると、かなり込み入った裏路地の奥に、白い人影を見つける。
……あのNPCか。
とりあえず接近して話しかけると。
NPCのオッサンはクエストの内容を喋りだした。
『1層に石碑があるのは知っているか? あそこには死者が刻まれ、死者が封じられている。
今宵は死の期、未知の世であるこの層へと悪魔が上がってくる。
ヤツらは無念を抱えあの石碑より現れるだろう。
どうか頼む、あの悪魔共を、世に出す前に倒してくれ』
そこで、承認と拒否ボタンが現れる。
なんかやっ
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