第六話 Granza
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2人以上が条件。
私もなんだかんだで条件は達してるけど、嫌な予感しかしない……何より、このクエスト……。
一度やった人間は、二度とやらないって言って、内容を語ろうとすらしないから、内容がわからない。
だから、誰もやりたがらないクエストで、期間や条件が厳しいから、ドマイナーなクエストなんだ」
ああ……コイツは……。
死ぬほどイヤな予感しかしねぇぜ。
そう思っていた刹那、天乃が口を開けた。
「……俺はパスさせてもらう。 フレンドでいなくなったやつは三人くらいいるけど。 それを条件にするクエストなんかやりたくないからな」
それだけ吐き捨てて、天乃はその場を去る。
残っていた面々は、俺以外顔を合わせると。
「私もパスさせてもらおうかしら。 私はギャンブラーであって戦闘員じゃないわ」
「うーん……私もちょっと……」
そう言って、スユアとレイカは二人揃って天乃の後を追う。
残ったのは、俺と玖渚のみ。
美味いクエストって言っても、条件が条件だ。
そりゃあ……そうなるよなぁ。
「……アルスはどうするの? 私はまだやってないんだけど」
やってない、か……。
てことは、コイツはもしかしたらやるかもしれないってことか。
ソロでそんな美味いクエストをやらせるってのもアレだよなぁ。
それに……無事に戻ってこれるかわかんねぇしな……。
「……なら、俺はやるぜ。 それまでに装備の強化は済ませておく。 スキルレベルも出来る限りあげておこう。
で、だ、お前はどうするんだよ、玖渚」
そう疑問を投げかけると、玖渚は暫く黙った後。
腕を組んで、少しだけ考えた仕草をして、ようやく口を開いた。
「……まぁ言い出したのは私だし。 消えたフレンドもギリギリ二人いるし……。
やるよ。 あ、でも受注はアルスがやってね! 私はPTに加わるだけにしておくから!」
そう言って、玖渚は無邪気な笑みを見せる。
まぁ、自称デュエリストのコイツが加われば戦力としてはでかい。
盾役がいないのが多少厳しいが……。
グリュンヒルが次のレベルで新しい固有スキル開放だからな。
それに賭けて見よう。
うまくすれば二人でもいけるかもしれないし……。
「よし、なら四週目夜までに少しでも情報を集めて、その日に受注をするか。
それまではメッセージとかでやりとりをしようぜ」
「はいはい、了解ー。 まぁ、私もちょっと財産叩いて現時点での最強装備揃えておくよ。
何があるかわからないからね。 あとほしい素材とかあったら連絡してよ。 商業連合のツテ使って仕入れておくから」
「頼むわ、情報屋にもよろしくな」
そんなやり取りをして、玖渚と別れる。
……さて、と、だ。
ホールからフィールドへと移動し、装備レジストリからグリュンヒルを
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