スーパーロボット大戦OG外伝
0504話
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る。
「スレイ、ムラタ、聞こえるな。このままここにいてはジリ貧だ。俺達は一旦退くぞ」
「俺達だけか?」
通信モニタに映し出されたムラタの言葉に頷く。
「ああ。このままここにいてはさらに危険度が高くなると俺の念動力が教えてくれている。ヒリュウ改やハガネ、クロガネに対する指揮系統は俺達とは違うからな。向こうに無理強いは出来ない」
意図的にオープンチャンネルでムラタと話す俺。
「けっ、ヘタレて逃げるんなら好きにしな。あたしは尻尾を巻くって逃げるのは御免だがな」
強がるように呟いたカチーナだったが、既にタイムリミットは差し迫っている。
『近付いてくる敵はバルトールですか?』
『いえ、該当データありません! 未知の敵です!』
『くっ、ここに来てまた新たな敵が出て来るなんて……』
『とは言え、あのお嬢さんの台詞やこの状況で現れた事を考えれば敵であるのは間違い無いでしょうな』
相変わらずの飄々とした態度で話すショーン。そんな中、まるで悲鳴のようなユンの報告が続く。
『熱源反応、どんどんと増えていきます! ……っ!? こ、これは! 後方のブルースフィアから撤退命令です!』
『何ですって!? まさか核攻撃を……』
『でしょうな。上層部はヘルゲート攻略作戦を失敗したとみなしたのでしょう。……艦長、どうしますかな? 私としてはアクセル・アルマーが言っていた念動力が察知した危機感の件もありますし、撤退した方がいいと思いますが』
『ですが、それでは連れ去られた人達が……』
『前にはデュミナスと名乗る敵達がおり、また一方では正体不明の敵。その上まもなく核攻撃が始まります。全ての問題に対処しつつ、彼等と戦って勝利を収めるのは私達だけでは無理でしょう。唯一可能性があるとすれば……』
そう言い、ショーンが通信モニタ越しにこちらへと視線を向けてくる。
その視線を受け止めるが、俺は黙って首を横に振る。正直、それ等だけなら対処可能か不可能かと言われれば対処は可能だろう。だが、最大の問題はやはり時間。ソーディアンが出現するまでにそれら全てを対処出来るかと言われれば答は否だ。
『との事です。残念ですが……』
『レフィーナ艦長、ショーン少佐の判断は正しい。全機に告ぐ! 残る力を敵陣突破に使い、ヘルゲートから脱出せよ!』
クロガネのレーツェルがオープンチャンネルで命じ、殆どの機体がレーツェルの指示を聞き後方へと退避する。カチーナの乗っていた量産型ゲシュペンストMk-Uを始めとして、数機程その場で佇んでいた機体もいたが、それでも最終的には撤退を選択する。
この辺は猪突猛進のカチーナも軍人だったと言う事か。
「スレイ、ムラタ。聞こえたな。俺達も退くぞ。クロガネに続け!」
「了解した。ムラタ、お
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