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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第247話】
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道具を作りにくいと教わりましたので」

「うふふ。 あの人がねぇ〜。 ……ところでラウラちゃん? 貴女のメニューは何かなぁ?」

「えっ……と。 おでんです」


 言いながらも桂剥きを続けるラウラは、急に皆が黙ったのが気になってかもう一度――。


「おでん……です」

「ら、ラウラ? 二回言わなくてもいいよ……。 でも、あれって冬の料理じゃないの?」


 下味をつけていたシャルが、やはり困った笑顔でラウラに言うのだが――。


「シャルロット、夏に食べてはいけないという決まりはない」


 言い切るラウラの男らしさに感服しそうになるが、女の子なのだから男らしさって表現もどうかと思ってしまう。


「ま、まあそうなんだけど。 ……ヒルトって、唐揚げどういう風なのが好きなんだろ? 一夏は大根おろしを混ぜた唐揚げが美味しいって言ってたけど……」

「お兄ちゃん? ……お兄ちゃんなら塩唐揚げに柚子胡椒、または少し醤油入れて作った唐揚げにレモンかけて食べるのが好きだよ? 隠し味で拘るより、そういう方が好きだから」


 そんな俺の唐揚げ情報を聞き、シャルはぱぁっと花開く様な笑顔で――。


「あ、ありがとう、美冬♪」


 そんな美冬はハンバーグの形を作り、フライパンで焼いていた。

 この辺りから美味しそうな料理の匂いが漂ってきて、俺のお腹の虫は鳴るばかり。

 ……時折、ダン! という一定のリズムで切る音が聞こえてくるが……その音の犯人はラウラで、正確に大根を分断しているのだが目が少し虚ろなのが怖い。

 ……ともかく、待つのが少し暇になった俺はテレビを付けて待つことにした……。
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