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花天の椿
第一章 最強の女教師
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ならないでしょう」


会計補佐ハイディ・オーゲザヴァラーの言葉に、素早くツッコミを入れる椿
少しの間揉み続けると、満足したのかトーリは振り向き、皆の方を見る


「あぁ、それと前々から言ってたけど俺、明日中コクろうと思うわ」


『…………え?』

トーリのいきなりの発言に、周囲がざわめく


「フフフ愚弟、いきなり現れてコクり予告とか、エロゲの包みを持っている人の発言とは思えないわね、コクる相手が画面の向こうに居るんだから、コンセントにピーー突っ込んで痺れ死ぬと良いわ、素敵」

「何言ってんだよ、姉ちゃんコレはエロゲ卒業の為に買ったんだぜ」

「じゃあ、相手は誰なんだよ大将」


呆れながら、質問する椿にトーリは少しため息をつき、皆に向かって答えた


「わかってんだろ…………ホライゾンだよ」


その答えに、椿を含む全員の表情が曇る。


「馬鹿ね、あの娘は10年前に亡くなったわ、アンタの嫌いな後悔道りで」


喜美の言葉を聞き、それでもトーリは表情を変えず言葉を続ける


「わかってる、けど、もうその事から逃げねぇ」

(……トーリ)


トーリの思いに、椿の表情が少しゆるむ


「それに、たぶんその後に皆にすげぇ、迷惑かけると思う…だって俺何もできねぇから」

一息

「何せ、俺がヤろうとしてるのは、世界に喧嘩売るようなものだから」


告げられた言葉、だが誰も何も言わず唯黙ってトーリを見つめていた。


「じゃあ、今日は色々と準備の日ね」


そうだな、とトーリは笑顔で言い


「解ってるよでも、安心しろよ姉ちゃん俺何もできねぇけど、高望みだけは忘れねぇから」


笑顔で言うトーリに皆が、微笑む
だがその中で椿だけは、顔から血の気が引くのを感じた。


「良いこと言ってるとこ、悪いんだけど大将…う……後ろ」


トーリ以外の皆が椿の指差す方向を、見た瞬間皆の表情が固まる。


「オイオイ、どうしたんだよ皆って先生、今の俺の恥ずかし発言聞いてた?」


トーリの後ろには、鬼神のごときオーラを放つオリオトライが立っていた。


「人って怒りが頂点にたっすると、何も聞こえなくなるのよ」


今の状況が理解出来ていないのは、恐らくトーリだけであろう


「何だよそれ、仕方ないなぁ、じゃあもう一回言うぜ、今日が無事に終わって明日になったら俺、コクるんだ」


その瞬間オリオトライの、目がギラリと光りトーリの脇腹に蹴りを入れる。


「よっしゃー死亡フラグゲットー!!」


脚を振り抜き、ヤクザの事務所の方向に吹き飛ばされるトーリ
トーリは見事に事務所を、突き破り奥の
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