第七十一話 全ての光でその十四
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「戦わずにことが済めば最高です」
「武力以外でことが済めばという人ですか」
「アメリカといっても様々な考えの人がいます」
これはどの国でも言えることだ、ステレオタイプな思考や人間関しか出来ない人間を愚か者と言うのならそれにあたるだろう。
「次の大統領はそうした人になるでしょう」
「それで大尉が戦いを降りられるなら」
それならとだ、上城も言った。
「有り難いですね」
「剣士としてですね」
「はい、そう思います」
切実な言葉だった。
「僕も」
「私もです。またそうした大統領は今のアメリカにとっても」
「いいんですね」
「私は共和党保守派の政策がいいとは思えません」
アメリカにとっても世界にとってもだというのだ。
「ああした強権的で富裕層だけの政策は」
「よくないですか」
「私はそう見ています」
こう上城に話す。
「一部だけにいい政策は歪みを生じさせます」
「よく言われることですよね」
「アメリカ共和党保守派の問題点はそこです」
「そうした人達が支持しているからですよね」
「そうです、民主政治では政治家は支持者の為の政策を行います」
これが民主主義だ、本来は国家と国民全てを考えた政策をするべきだがそれが思う様にはいかないということなのだ。
「ですから」
「共和党保守派はですか」
「富裕層の為の政策を行います」
「けれどお金持ちっていったら」
上城はよく言われていることから考えて言った。
「あれですよね、ごく一部ですよね」
「国民のですね」
「それはアメリカでもですよね」
「勿論です、アメリカでもそうした人はごく一部です」
大石もこのことはそうだと言った。
「そして白人の中間階級も共和党支持者が多いですが」
「その人達も少数派ですか」
「そうなろうとしています」
アメリカの人種的人口構成が変わってきているのだ、最近ではヒスパニックが増えており人口的にアメリカの主流になろうとしているのだ。
「ですから」
「共和党保守派は少数派ですか」
「アメリカにも無党派層がいますが」
日本程ではないが浮遊表もあるというのだ。
「実際に」
「そうです、ですから」
「アメリカの今度の大統領選挙はですか」
「民主党が勝ちます」
そうなるというのだ。
「民主党は知識人層にアフリカ系やヒスパニック、都市部で支持者を広めていますので」
「だからですか」
「それにはじめてのヒスパニックの大統領です」
このことも大きいというのだ。
「アメリカにおいての」
「そのことも大きいんですね」
「そうです、共和党は今後あのネオコンの政策を変えなくては」
「選挙に負けるんですね」
「今後も支持者をなくしていきます」
尚日本の新聞記者にもこのネオコンに心酔しその存在を否
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