第五章
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「いや、本当に危なかったよ」
「そうね、よく無事だったわね」
「マクレガーさんは猟銃を持って来たしね」
「それにあそこの犬も出て来たのね」
「それでもね、何とかね」
助かったというのです。
「本当に運がよかったよ」
「ええ、だからね」
「マクレガーさんのところに行くのは止めた方がいいね」
「もう少し運が悪かったらね」
その時はだというのです。
「食べられていたわよ」
「そうだね」
「パイにされていたわよ」
「そういえばマクレガーさんって兎のパイが好きだったかな」
「人間は皆好きよ」
お母さんはお父さんに怖い声でこう言いました。
「だから私もあそこには行かないから」
「その方がいいね」
「さもないとね」
それこそです、捕まるか撃たれるかすれば。
「食べられるわよ」
「そうなったら終わりだからね」
「子供達にも言っておきましょう」
「うん、あそこには行かない様にねってね」
「そのことはね」
こう二匹で言うのでした、お父さんは何とか肉のパイにならずに済みました。ピーター達もマクレガーさんのところには行かない様厳しく注意されたのでした。
ピーターラビットのお父さんのお話 完
2013・11・17
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