第二章
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「あれかな」
「そうだね、あれがいいかな」
「人参もいいね」
「じゃあレタスを食べた後は人参を食べよう」
グラハムさんは今度は人参畑を見てお父さんに応えました。
「そうしようね」
「それでマクレガーさんが来たら」
「その時は逃げよう、出来れば見つかる前にね」
「そうしようね」
お父さんはグラハムさんとお話をしてです、そしてでした。
二匹でこっそりとレタス畑に行きました、そうしてまずはレタスをかりかりとかじります。そのレタスの味はといいますと。
「美味しいね」
「そうだね」
お父さんはレタスをかじりながら同じレタスをかじっているグラハムさんに応えます。
「前のレタスより美味しいね」
「いい肥料使ってるのかな」
「そうみたいだね」
「マクレガーさんのレタスは前から美味しいけれど」
「今は特にだね」
「そうだね」
こう二匹でお話しながらレタスを楽しみます、そして。
レタスを一個食べ終えてからです、グラハムさんはお父さんに目を輝かせて言いました。
「じゃあ今からね」
「いよいよだね」
「人参を食べよう」
兎の一番の大好物のそれをだというのです。
「そうしよう」
「そうだね、それじゃあね」
こうお話してでした、二匹で人参畑に向かいます。
そして人参を掘り起こして一個食べます、その人参もでした。
「これも美味しいね」
「そうだね」
「本当にマグレガーさんいい肥料使ってるね」
「変えたんだね、いい肥料に」
肥料がよくなりとお野菜もよくなる、そういうことです。
「だからこの人参もね」
「いいよね」
「じゃあこれも食べて」
「後はね」
何を食べようかというのでした。
そうしたお話をしながらです、グラハムさんはお父さんに尋ねました。
「大丈夫かな」
「マクレガーさんだね」
「うん、あそこ見て」
マクレガーさんのお家の方を見ます、するとです。
家で買われている犬がこちらを見ています、グラハムさんはその犬を見てお父さんに対して言ったのです。
「犬が気付いたかも」
「じゃあまずいかな」
「今のうちに逃げた方がいいかな」
「そうかも知れないね」
お父さんはこうグラハムさんに言いました。
「今はね」
「そうだね、じゃあ」
「逃げようか」
「その方がいいかもね、じゃあね」
「うん、犬が吠えないうちにね」
「そうしよう」
こうお話してでした、二匹が逃げようとすると。
犬が吠えました、そしてその声を聞いてです。
マjクレガーさんが飛んで来ました、その手には猟銃があります。その猟銃を見てです、グラハムさんはお父さんに逃げました。
「ここは一直線に逃げないでね」
「ジグザグに逃げようか」
「あそこの茂みまでね」
グラハムさんは少し離れ
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