外伝その一
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「 魔力固定スタグネット。 掌握コンプレクシオー」
莫大な魔力がオレの中で暴れる。だが、取り込めたのなら後は浪費するだけだ。
「我が身に宿る大いなる意思よ。我が身を喰らいてその身を示せ」
シンの力を全力で解放する事で体内にある魔力が一気になくなったのを感じる。それでも尚有り余る魔力をフェイトの治療に使う。安全域まで魔力が減った所でシンを再度封印し直す。元の姿に戻ると右手の中に例の宝石が握られていた。
「零斗君、ジュエルシードを渡して。それは危ない物なの」
「ジュエルシード、それがこの宝石の名前か。確かにこいつは危険な物だ。それをオレよりも弱い奴に渡す方が危険だ。なのは、悪い事は言わない。君が持っているジュエルシードを渡してくれ」
「駄目なの。それはユーノ君だから」
「君はジュエルシードがどんな物か知っているのか。こいつは願望機だ。願いを莫大な魔力を持って破壊という力を使って願いを叶える物だ。そんな危険な物を子供の君に渡せる訳が無い」
「零斗君だって子供じゃない」
「残念だがオレは普通の人間ではない。先程の姿を見ただろう。オレはこれでも3000歳だ。そしてこれが最後通知だジュエルシードを渡せ」
「嫌です」
「そうか、なら」
虚空瞬動で接近し、一瞬で手に持っていた杖を粉々に叩き壊しその破片を喉元に突きつける。そして脅しをかける。
「殺しには慣れているし死体もちゃんと処理してやるから君は行方不明という扱いになるだろう。家族の人は君を必死で捜すだろう。すずかお嬢様もアリサも君を捜してくれる。だが、いつまでたっても君は見つからない。どんどん時が経つに連れて探してくれている人たちの間に絶望が訪れる。そして今日から7年後に君は死亡判定が下される」
そこで破片を少し食い込ませる。血が流れたのを感じたのだろう。なのはの目に涙が溜る。
「やめてくれ」
高町さんの肩に乗っているイタチが答えた。
目だけをそちらに向けるが破片は喉元に突きつけたまましておく。
「なんだ」
「僕の名前はユーノ・スクライアです。あなたにジュエルシードを渡します。だからなのはを許してください。レイジングハート」
ユーノの声に高町さんが持っていた杖の先端の宝石が光りだしジュエルシードが3つ排出された。それをすばやく封印し直す。
「ジュエルシードは全部でいくつ存在する」
「全部で21個です。僕たちが見つけたのはそれだけでもう1つは彼女が持っています。後はどこにあるかは」
「なるほど、なら先程暴走しかけた1個と合わせてこれで全部か」
「えっ!?」
「オレの手元には20個のジュエルシードがあると言っているんだ」
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