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迷子の果てに何を見る
外伝その一
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「というわけなんだけど、君はどうしてあんな場所に倒れていたの?」

応接室に案内され、月村家当主の月村忍さんと月村忍さんの妹のすずかちゃんと向かい合うように腰掛け、左右の一人掛けのソファーには護衛の男性と女性がそれぞれ腰掛けている。そして、オレが保護された状況を説明してもらった。

「オレにもよく分かりません。ですからオレの記憶を見てもらおうと思います」

「記憶を見るって、何を言っているの?」

「これから起こる事は内密にお願いします」












過去を見せた後、オレは月村家に保護される事になった。ただ保護されるのはあれなのですずかの護衛兼執事として働いてもいる。......子供の姿で。
なぜかは分からないが大人に戻る事が出来ないのだ。他の能力もシンも使えるのにだ。仕方ないので諦めたが小学校に通う羽目になるとは思っても見なかった。収穫と行っていいのかは分からないがこの世界にも魔法使いはいた。すずかの友達で護衛にいた男女の妹である高町なのはという少女だった。どうやらあの宝石を集めているらしいが封印が甘くあれでは暴走する危険が有るな。ここ数日で手元には16個集まっているが一体いくつあるんだ。





ある日、血の臭いにつられて公園で一人の少女と大型の犬に出会った。血を流しているのは少女の方でかなり体調が悪いと判断する。隠蔽の結界を張ると大型の犬が人型に変身して少女の方も戦闘態勢を取ってしまった。それにしても空を飛ぶのにスカートはどうかと思う。
とりあえず瞬動で少女の背後に回り手刀を首に叩き込み気絶させる。殴り掛かってきた元大型犬を影で拘束しながら少女の背中にある傷に回復魔法をかける。それを見た元大型犬は警戒は解かないが敵意はなくなったので拘束を解き、そのまま名前だけ交換して別れた。少女の名はフェイト・テスタロッサ、狼の使い魔でアルフという名だった。後日怪我の治療のお礼を言いにきた時に忍さんとファリンさんにからかわれた。ところですずかお嬢様、何を怒ってらっしゃるので?



更に数日後、強大な魔力を感じ急いで現場に転移すると暴走を起こしている例の宝石となのはとイタチ、アルフとそれを封印しようとしているフェイトの姿があった。

「止まれ止まれ止まれ止まれ」

「どけ」

宝石の魔力に耐えきれずにぼろぼろになっているフェイトを押しのけ封印を施そうとするも莫大すぎる魔力に邪魔をされうまく封印する事が出来なかった。どうしようもないと思ったときキティの闇の魔法の事を思い出した。魔法を体内に取り込み己の霊体に融合させる技術を。魔法が取り込めるのなら魔力の固まりを取り込む事も可能なはず。オレは僅かな希望に託して闇の魔法を使う。
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